拓大紅陵vs千葉英和
拓大紅陵が千葉英和を投打で圧倒し、6回コールド勝ち!

好投を見せる竹内界翔(拓大紅陵)
<第75回秋季千葉県高校野球大会予選:拓大紅陵10-0千葉英和>◇20日◇1回戦
拓大紅陵vs千葉英和の一戦。シートノックを見る限り、守備についてはそれほど差を感じなかったが、好野手揃いの拓大紅陵が圧倒した。
2回裏、8番小嶺羽琉内野手(2年)の長打でチャンスを作り、相手の敵失から1点を先制。3回裏には1死満塁から7番宮﨑の右前適時打、8番小嶺のポテンヒットで2点を追加し、9番竹内界翔投手(1年)の遊ゴロで三塁走者が生還。なおも2死一、三塁で1番菰田朝陽外野手(2年)の場面で、四球となった球がパスボールとなり、三塁走者が生還し、5対0とした。
4回裏、3番小藤田朔也捕手(2年)の二塁打からチャンスを作り、5番黒田の適時打、7番宮﨑の適時打で7対0とした。8番小嶺がレフトへ走者一掃の適時二塁打を放って9対0とした。6回裏、4番永嶋七海内野手(2年)の二塁打が飛び出し、10対0となり、6回コールド勝ちで、初戦突破を決めた。
攻守で力を発揮した拓大紅陵。それでも和田監督は「サインミスも多くあり、反省点が多かった試合です。公式戦を戦ってこそ成長できると思いますので、1試合でも多く公式戦を積めればと思っています」と振り返った。主将となった川上輝良内野手(2年)は、和田監督はかなり真面目な性格と評価し、また川上自身も主将になりたい思いが入学当時からあったという。今春から出場機会も多くなり、前チームの中村 瑠斗主将(3年)から色々学んでいたという。また選手としても川上は強肩が光る遊撃手で、三遊間の深い位置からでもダイレクト送球できる肩の強さがある。守備の動きもよく、県内では注目の選手になっていくだろう。
背番号1の竹内界翔投手(1年)が長身から繰り出す130キロ前半の速球には角度があり、ストライク先行の投球ができる。さらに単調にならずにテンポよく投球を組み立てられる。これから出力は上がっていくと思うが、コントロール重視でこれほどの投球が高校1年秋でできるのは頼もしい。和田監督は「今の投手陣では一番コントロールがよく、安定している投手」と高評価する。
和田監督のチームへの評価は厳しいが、それでも経験者は多く、プレーのスピード感を見れば、強豪校と実感させるものがある。代表決定戦での戦いにも注目が集まる。
(取材=河嶋 宗一)