京都外大西vs洛北
京都外大西・西村が開幕戦から特大アーチ!先発の中辻は7回ノーノ―達成
<第104回全国高校野球選手権京都大会:京都外大西10-0洛北>9日◇1回戦◇[stadium]わかさスタジアム京都[/stadium]
優勝候補の一角である京都外大西が開幕戦から登場。プロ注目の二刀流・西村 瑠伊斗(3年)は1番右翼手で出場した。
昨夏と今春に京都外大西と対戦している洛北は、西村の打席で三塁手が左翼手の位置につき、残りの外野手がそれぞれ右方向に動くという「外野4人シフト」を敷いてきたが、「気にすることなく自分のバッティングをすれば良いと思っていました」とあまり気にしていない様子だった。
1回表、京都外大西は先頭の西村が四球で出塁すると、その後、一死満塁から押し出し四球で1点を先制する。
さらに2回表にも無死満塁のチャンスを作ると、西村が中犠飛を放ち1点を追加。その後も2点を加え、序盤から京都外大西が試合を優位に進める。
そして、4回表、この回先頭の西村は、「ホームランを狙わずに後ろに繋ごうと思って打ったら、飛んで行ってくれた」と3ボール1ストライクから高めの直球を捉え、右翼席に高校通算51号となる特大本塁打を放った。
その後も京都外大西は相手守備の乱れに乗じて得点を加え、7回までに10得点。この日の西村は2打数2安打1本塁打2打点2四球の活躍を見せた。
守りでは先発の左腕・中辻 慶吾(3年)が、「今日は変化球が冴え渡っていたと思います」とキレのある直球にカーブやスライダーを交えた投球で相手を翻弄。5四死球を出しながらも9三振を奪い、7回参考記録ながらノーヒットノーランを達成した。
「硬かったと思います」(上羽 功晃監督)と開幕戦特有の雰囲気に苦しみながらも強さを見せた京都外大西。2回戦では春優勝の西城陽と対戦するが、勝機は十分にあるだろう。
(記事=馬場 遼)