試合レポート

大森学園vs区立九段中等教育

2022.07.14

大森学園、新戦力が躍動!主力打者も活躍を魅せ、快勝!

<第104回全国高校野球選手権東東京大会:大森学園8-3区立九段中等教育>◇13日◇2回戦◇[stadium]大田スタジアム[/stadium]

 20年夏には東東京の独自大会でベスト4入りした大森学園。今年もハイレベルな野球を見せてくれた。13日、区立九段中等教育相手に、試合序盤から畳み掛けた。

 3回裏に相手のミスから1点を先制。4回裏にも6番木下 蘭亜内野手(3年)の適時打、2死二、三塁から9番西村 柚哉投手(2年)の2点適時打で4対0とした。さらに6回裏にも1番木倉の犠飛で1点を追加し、5対0とした。

 8回表、区立九段中等教育が反撃。途中出場の6番・大場 丈外野手(1年)の適時打、田邊 國士内野手(3年)の2点適時打で3点を返したが、8回裏、大森学園は3番山崎 祥貴外野手(3年)の適時打、4番平本 治内野手(3年)の適時三塁打で3点を追加し、8対3とした大森学園が3回戦進出を決めた。

 今年の大森学園は、突出とした選手はいないが、いろんなタイプを持った選手が多い。投手では、この日先発した宇慶 海惺投手(3年)は手足が長く、回転の良い直球、切れの良い変化球を投げ分けを行う投手で、最速140キロに達することもあるという。

 宇慶が3回無失点に抑えると、4回表からは2番手・西村が登板した。183センチ、85キロと恵まれた体格から威力ある直球を投げ込み、秋以降も注目していきたい。大森学園石黒 隼監督は、この西村が大きく伸びた投手だという。Bチームとして投げることが多かったが、強豪校とのBチーム相手に先発として好投を収め、Aチーム入り。Aチームでも好投を見せ、見事にベンチ入りをつかんだ。

 夏初戦で、「立ち上がりはかなり緊張しましたが、1人目の打者を抑えたことでだいぶ緊張は解れました」と語るように、直球、キレのあるスライダーを武器に3イニング連続で無失点。雨が強くなった8回表には3点を取られたが、それでもデビュー戦としては上々の内容。石黒監督も粘りの投球を魅せた西村を評価していた。 

 籾山 寛大投手(2年)も180センチ、68キロと細身ではあるが鋭い腕の振りからキレのある直球を投げる投手で、これまでの最速は131キロ。長い腕の振りをうまく生かして鋭く腕を振る。体ができれば、来年以降、都内で注目投手になる可能性はある。

 野手陣もハイレベルな選手が多く、特に目立ったのは、3番山崎。170センチ、85キロながら、チームではトップクラスの俊足で、三塁打を打った時のベースランニングは速かった。3回戦以降の戦いぶりにも注目が集まる。

(取材=河嶋 宗一)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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