試合レポート

市立和歌山vs初芝橋本

2022.07.18

センバツ8強の市立和歌山がコールド発進

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市立和歌山先発の米田天翼

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<第104回全国高校野球選手権和歌山大会:市立和歌山12-5初芝橋本>◇18日◇2回戦◇紀三井寺運動公園

 センバツ8強の市立和歌山と名将・卯瀧逸夫監督率いる初芝橋本による注目の一戦。市立和歌山はプロ注目右腕の米田天翼(3年)、初芝橋本は下級生の頃から投打で活躍を見せている川端一正(3年)の両エースが先発した。

 初回は川端がテンポ良く打たせてとる投球を見せると、米田も148キロを計測するなどエンジン全開。両投手とも三者凡退の立ち上がりを見せ、投手戦を予感させた。

 しかし、2回以降は思わぬ展開となる。2回表、市立和歌山は1死三塁から6番・藤井新(2年)の右前適時打で先制。対する初芝橋本はその裏、2死一、三塁から重盗を成功させて同点とすると、なおも二塁のチャンスで8番・西岡絆(3年)が右翼線にポトリと落ちる適時打を放ち、逆転に成功した。

 追いかける展開となった市立和歌山は3回表、無死一塁から1番・松村祥吾(3年)が投手前に犠打を決めると、「二塁を狙おうとしたのですが、焦ってしまいました」と川端がファンブル。一塁もアウトにできず、市立和歌山のチャンスが広がった。

 続く2番・堀畑樹(3年)が犠打を決めて1死二、三塁とすると、3番・大池悠太(3年)の中前2点適時打で逆転に成功。その後も川端に集中打を浴びせて、市立和歌山がこの回に6点を奪った。

 これで市立和歌山の一方的な流れになると思われたが、「初戦ということもあって、硬さもあって力んでしまいました」と米田が乗り切れない。3回裏にも3安打を浴びて3点を失い、2点差に迫られる。

 それでも4回以降は要所を締める投球で追加点を許さない。4回以降も着実に得点を重ねた市立和歌山がじわじわと点差を広げ、8回表の時点で7点差をつけた。8回裏は淵本彬仁(3年)が2番手として登板。140キロを超える速球を武器に無失点に抑え、市立和歌山が8回コールド勝ちを収めた。

 米田は7回を投げて8安打3四球5失点(自責点3)と数字だけを見れば決して良いようには思えないが、「センバツのときよりも状態は良いですし、自分の思っている球を投げられています」と調子は上々。リラックスして臨めるだろう次戦以降はこの日以上のパフォーマンスを発揮してくれるだろう。

 打線も3打数3安打5打点の藤井を筆頭に13安打12得点と状態は良い。センバツからパワーアップした姿を見せた市立和歌山の今後の戦いが楽しみだ。

 初芝橋本は米田の速球によく対応できていたが、5失策と守りが乱れた。川端が喫した12失点のうち、自責点は5。守り次第では勝つチャンスがあっただけに悔やまれる。主将として大車輪の活躍を見せた川端は大学で野手として勝負する意向を示した。この試合では無安打に終わったが、センスある選手だけにこれからも注目していきたい選手だ。

(取材=馬場 遼

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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