日本通運vs立教大
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23年のドラフトへ期待かかる明治大の逸材が1発 シーズン初はアーチで弾みつける
山田健太(立教大)
<社会人対抗戦:日本通運7-2立教大>◇27日◇神宮
27日の社会人対抗戦、第2試合に登場した立教大。日本通運を相手に、3回までは一歩も譲らない試合展開を繰り広げていたが、中盤以降に差が開きはじめ、2対7で敗戦を喫することになった。
この結果には溝口監督も「チーム全体としてまだまだです」と一言。主将で、ドラフト注目のスラッガー・大阪桐蔭山田健太内野手(大阪桐蔭出身)も「これまでのオープン戦を含めても一番悪かった」と口をそろえる。
事実、山田自身も4打数無安打。3回2死満塁での2打席目では、「打ち損じました」と三飛。5回も2死三塁で三振に倒れるなど、主砲として結果を残すことができなかった。これには「リーグ戦でなくてよかったです」と自ら言うほどだった。
結果だけで判断をしてしまうと、3週間後に迫ったリーグ戦の初戦に不安を感じるが、「調子自体はいい方向に進んでいる」と本人が分析するように、凡退のなかでもいい形でアウトになっているものもあった。
その象徴が、8回の第4打席だ。
この打席は遊直に倒れたものの、追い込まれてから芯でしっかりとらえた。この結果は山田本人も納得していたが、同時に「ああした形で振れることを。増やしていきたい」と話し、スイングそのものも手ごたえある結果だった。
この冬、下半身主導でのフォームを目指し、取り組みを続けてきた。この試合中でもいくつか手ごたえがあったという。下半身から動き出そうと意識しているのは打席からも垣間見えた。
ただ自身の中で上手くできたのはごくわずかで、「できていないことがほとんどで、感覚的にもまだまだです」と満足はしていなかった。
「1日を無駄にせず、意識をもって取り組みたい」とリーグ戦に向けて、より一層の目的意識をもって練習に打ち込む姿勢を示した山田。自身の進路にも大きく関わる春からのリーグで、完成したスイングを披露できるか楽しみにしたい。
(記事:田中 裕毅)
立教大のスタメン
1番三塁手・道原 慧(4年=駒大苫小牧)
2番捕手・菅谷 真之介(2年=市立船橋)
3番遊撃手・西川晋太郎(3年=智弁和歌山)
4番右翼手・山田健太(4年=大阪桐蔭)
5番一塁手・柴田颯(4年=札幌第一)
6番左翼手・宮﨑仁斗(4年=大阪桐蔭)
7番中堅手・戸丸 秦吾(2年=健大高崎)
8番二塁手・井上 剛(4年=佐久長聖)
9番投手・島田直哉(4年=龍谷大平安)