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センバツ勝利数最下位の新潟県勢 日本文理が挙げた3勝のみ

2022.02.21

センバツ勝利数最下位の新潟県勢 日本文理が挙げた3勝のみ | 高校野球ドットコム
飯塚悟史(日本文理)

 2022年第94回選抜高校野球大会([stadium]阪神甲子園球場[/stadium])に出場する32校が決定した。今年の高校野球界がこのセンバツからスタートすることになる。

 1924(大正13)年から開催された大会は今年で94回目。過去、選抜されたチームの歴史を全国47都道府県別に振り返ってみる。

 今回は新潟。今センバツ出場校はなく、これで8年連続で出場校なしとなった。昨年秋優勝の北越、準優勝の日本文理、3位の帝京長岡が北信越大会に臨んだが、3チームともに準決勝に進めなかった。

過去、新潟でのセンバツの出場回数上位ランキングは以下の通り。

<新潟センバツ出場回数ランキング>
1位 日本文理  5回    

2位 糸魚川白嶺 1回
2位 柏崎    1回
2位 佐渡    1回
2位 新発田農  1回
2位 新潟商   1回
2位 新潟明訓  1回
2位 新津    1回

 新潟県勢のセンバツ初出場は、第30回(1958年)大会の新潟商。県内最多の5回出場の日本文理は第78回(2006年)大会が初出場で、以後、県勢出場6チーム中5チームが日本文理と強さを誇っている。県内で複数回出場も日本文理しかない。

<新潟21世紀枠出場校と結果>
2003年 柏崎
2011年 佐渡

 新潟県勢の21世紀枠での出場はこれまで2校。第75回(2003年)大会の柏崎は豪雪地帯のハンディを乗り越えたことを評価されて選出。初戦は斑鳩(現・法隆寺国際=奈良)に1対2と惜敗した。第83回(2011年)大会には、離島のハンディを乗り越えた佐渡が選出され、初戦で智辯和歌山(和歌山)に挑んだが、1対8で敗れた。

 新潟県勢のセンバツ勝利数は、日本文理が3勝を挙げているだけで、他チームの勝利はない。県勢初出場だった新潟商から、糸魚川商工(現・糸魚川白嶺)、新津と出場したが、3チームともに1点も取れずに完封負け。第68回(1996年)大会、県勢4チーム目の出場となった新潟明訓がようやく新潟県勢初得点をマークした。

第78回大会=日本文理
1回戦:4-3 高崎商(群馬)
2回戦:6-3 北大津(滋賀)
準々決勝:0-4 清峰(長崎)

 日本文理が第78回(2006年)に初出場し、初戦で高崎商(群馬)に勝利したのが県勢センバツ初勝利。同時に、この白星で、全国すべての都道府県代表チームが、選抜と夏の甲子園両大会を通して白星を挙げたことになった。この年に2勝した日本文理の8強が新潟県勢の最高成績で、8強はこの1回だけとなっている。

 

 新潟県勢のセンバツの通算成績は3勝12敗。都道府県別勝利数ランキングは47位と最下位(台湾はのぞく)。第83回(2011年)大会に日本文理が初戦突破して以来、新潟県勢の白星がない。

[page_break:新潟のセンバツ出場校一覧]

【新潟のセンバツ出場校一覧】

大会 年度    出場校
1回 1924(大13) ―
2回 1925(大14) ―
3回 1926(大15) ―
4回 1927(昭2) ―
5回 1928(昭3) ―
6回 1929(昭4) ―
7回 1930(昭5) ―
8回 1931(昭6) ―
9回 1932(昭7) ―
10回 1933(昭8) ―
11回 1934(昭9) ―
12回 1935(昭10) ―
13回 1936(昭11) ―
14回 1937(昭12) ―
15回 1938(昭13) ―
16回 1939(昭14) ―
17回 1940(昭15) ―
18回 1941(昭16) ―
1942(昭17)戦争のため中止
1943(昭18)戦争のため中止
1944(昭19)戦争のため中止
1945(昭20)戦争のため中止
1946(昭21)戦争のため中止
19回 1947(昭22) ―
20回 1948(昭23) ―
21回 1949(昭24) ―
22回 1950(昭25) ―
23回 1951(昭26) ―
24回 1952(昭27) ―
25回 1953(昭28) ―
26回 1954(昭29) ―
27回 1955(昭30) ―
28回 1956(昭31) ―
29回 1957(昭32) ―
30回 1958(昭33) 新潟商
31回 1959(昭34) ―
32回 1960(昭35) ―
33回 1961(昭36) ―
34回 1962(昭37) ―
35回 1963(昭38) ―
36回 1964(昭39) ―
37回 1965(昭40) ―
38回 1966(昭41) ―
39回 1967(昭42) ―
40回 1968(昭43) ―
41回 1969(昭44) ―
42回 1970(昭45) ―
43回 1971(昭46) ―
44回 1972(昭47) ―
45回 1973(昭48) ―
46回 1974(昭49) ―
47回 1975(昭50) ―
48回 1976(昭51) 糸魚川商工
49回 1977(昭52) ―
50回 1978(昭53) ―
51回 1979(昭54) ―
52回 1980(昭55) ―
53回 1981(昭56) ―
54回 1982(昭57) ―
55回 1983(昭58) ―
56回 1984(昭59) 新津
57回 1985(昭60) ―
58回 1986(昭61) ―
59回 1987(昭62) ―
60回 1988(昭63) ―
61回 1989(平1) ―
62回 1990(平2) ―
63回 1991(平3) ―
64回 1992(平4) ―
65回 1993(平5) ―
66回 1994(平6) ―
68回 1996(平8) 新潟明訓
69回 1997(平9) ―
70回 1998(平10) 新発田農
71回 1999(平11) ―
72回 2000(平12) ―
73回 2001(平13) ―
74回 2002(平14) ―
75回 2003(平15) 柏崎
76回 2004(平16) ―
77回 2005(平17) ―
78回 2006(平18) 日本文理
79回 2007(平19) 日本文理
80回 2008(平20) ―
81回 2009(平21) 日本文理
82回 2010(平22) ―
83回 2011(平23) 日本文理
           佐渡
84回 2012(平24) ―
85回 2013(平25) ―
86回 2014(平26) 日本文理
87回 2015(平27) ―
88回 2016(平28) ―
89回 2017(平29) ―
90回 2018(平30) ―
91回 2019(平31) ―
92回 2020(令2) ―
93回 2021(令3) ―
94回 2022(令4) ―
(2020年は開催中止。☆は21世紀枠)

糸魚川商工=現・糸魚川白嶺

(記事:浦田 由紀夫

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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