巨人育成投手は宝の山…。支配下登録を狙う好投手たち
堀田賢慎、伊藤優輔、鈴木優、京本眞
巨人育成選手はいろんな選手が混在しているが、12球団の中でも育成選手のレベルの高さはトップレベル。今回はカテゴリー分けして紹介をしていきたい。まずは投手編だ。
実績とリハビリ過程なのは、この5人。田中は、昨年自己最多の39試合登板で防御率2,84。手術の影響で、育成選手となったが、去年のパフォーマンスを評価されて、年俸アップで1900万円(金額は推定)という異例の待遇。パフォーマンスが戻り、着実に結果を残せば、中継ぎが足りない時期になった時に復帰してもおかしくない。
また、昨年開幕1軍だった前オリックスの鈴木も150キロ超えの速球が魅力で、三振を奪える投手だけに、活躍が期待される。球に力がある鍬原も安定感が求められる。
谷岡は昨年、2軍で3試合に登板し、防御1.30と抜群の安定感を発揮。18年には1軍で25試合登板の実績があるだけに、支配下復帰候補として取り上げられてもおかしくない。
昨年、トミー・ジョン手術を受けた伊藤優は、この1年間はリハビリに費やすことになりそう。期待の左腕・井上も左肘を手術した影響でリハビリ組としてスタート。奈良木は昨年5月にトミー・ジョン手術を受け、こちらも復帰過程だ。
こちらの4人は2軍の実績や潜在能力の高さから期待されている投手たち。
今年の育成選手の注目は3年目の堀田だろう。1年目にトミー・ジョン手術を受けたが、最速155キロまでスピードアップし、今年は強化指定選手となっている。中継ぎとして実績があり、サイドスローに転向した沼田や、通算15試合登板の実績がある堀岡は150キロ中盤のストレートに威力があり、後輩・堀田にも負けていない。横川も2軍ではローテーションとして実績があるだけに1軍に通用する球を身につけていきたい。
【若手投手組】
ダニエル・ミサキ投手(カントリーキッズ高)
実戦力が高い2年目の笠島、木下に、球威のある速球を投げ込むミサキや、山崎も面白い。
超大型左腕の鴨打は195センチ、同じく同タイプの阿部は200センチ超えと同球団にこれほどの長身左腕が揃うのも珍しい。
高卒新人でもセンバツ準優勝を経験した京本や、愛知県内ではトップクラスの速球投手として注目された川嵜など楽しみな選手が多い。遊学館時代から注目された高田も140キロ後半の速球を投げ込み、佐渡島初のプロ野球選手となった菊地も140キロ後半の速球は魅力的。四国学院大からプロ入りした富田も140キロ後半の速球を投げ込む。
[page_break:巨人育成選手一覧]【投手】
ダニエル・ミサキ(カントリーキッズ高)
笠島 尚樹(敦賀気比)
京本 眞(明豊)
川嵜 陽仁(誉)
高田 竜星(遊学館)
奈良木 陸(広島府中)
木下 幹也(横浜)
菊地 大稀(佐渡)
富田 龍(志度)
鍬原 拓也(北陸)
山崎 友輔(玉野商)
堀田 賢慎(青森山田)
谷岡 竜平(成立学園)
與那原 大剛(普天間)
鴨打 瑛二(創成館)
阿部 剣友(札幌大谷)
伊藤 優輔(都立小山台)
田中 豊樹(佐賀商)
横川 凱(大阪桐蔭)
鈴木 優(都立雪谷)
井上 温大(前橋商)
沼田 翔平(旭川大高)
堀岡 隼人(青森山田)
【捕手】
17556(唐津商)
大津 綾也(北海)
亀田 啓太(東海大甲府)
前田 研輝(広島工)
【内野手】
加藤 廉(島田工)
勝俣 翔貴(東海大菅生)
J.デラクルーズ(サンペドロ・セナペド校)
黒田 響生(敦賀気比)
岡本 大翔(米子東)
13702(明秀日立)
香月 一也(大阪桐蔭)
平間 隼人(鳴門渦潮)
E.ウレーニャ(クロスオーバー高)
【外野手】
12821(北海)
笹原 操希(上田西)
J.ティマ(フアン・ホセ・ドゥアルテ校)
保科 広一(遊学館)
伊藤 海斗(酒田南)
(文=河嶋宗一)