とにかくエグい!ドラフト前期待度ランキング20位〜11位 上位候補に挙がる投手、11球団調査書の大型外野手も!
秋山正雲(二松学舎大附)、池田陵真(大阪桐蔭)、深沢鳳介(専大松戸)、畔柳亨丞(中京大中京)、市川祐(関東一)、味谷大誠(花咲徳栄)
期待度ランキングも20位に突入。ここからはガチの超高校級選手を取り上げていく。
彼らの凄さを存分に語っていく。
20位〜16位
20位 味谷 大誠(花咲徳栄)
花咲徳栄は15年から6年続けてドラフト指名が続いていて、この選手の評価が急上昇しているという。春から夏にかけてのパフォーマンスは素晴らしかった。打撃は岡崎大輔、西川愛也の左打者に負けないものがあり、肩は強肩。脚力も素晴らしいポテンシャル型の捕手だ。栗原陵矢(ソフトバンク)の高校時代を思い出す選手だ。
走攻守三拍子揃った大型捕手 花咲徳栄の6年連続高卒指名も期待
19位 前田 銀治(三島南)
ドラフト前になって水面下で評価が大きく上がっているのが前田銀治だ。この選手の魅力はなんだろうといえば、恵まれた体格を生かした完成度の高い打撃技術、俊足、強肩だ。骨格も太く、本塁打を量産する可能性を持った逸材だ。現在は11球団の調査書が届いている。
身体能力抜群の外野手。今回のドラフト市場で大きく注目度が上がっている一人
18位 松浦 慶斗(大阪桐蔭)
最後の夏にかけて復活。大阪大会準決勝、決勝の2試合は松浦の良さが存分に発揮された。フルスロットルで投げる140キロ後半の速球は、威力抜群。さらにスライダー、チェンジアップでも勝負できる。ストレートだけのように見えるが、意外と器用な面もある。しっかりと積み上げができれば、小笠原慎之介(東海大相模-中日)のような左腕へ成長する可能性もある。
破壊力抜群の140キロ後半のストレートの威力は世代屈指
17位 寺嶋 大希(愛工大名電)
完成度の高い投球を持ち味にする本格派右腕で、速球の威力、変化球の種類も多い。フォームのバランスもよく、将来はローテーション入りも十分期待できる投手。フォームバランスが良い右の好投手タイプでは、平均球速、ボールの強さが一番だったため、17位となった。
フォーム技術、投球術、ボールの強さ どれも一級品の好投手
16位 粟飯原 龍之介(東京学館)
高校通算33本塁打の大型遊撃手。数多い好遊撃手の中で一番評価となった。まず今年の遊撃手の中で最もスケールがあること、打撃技術の高さがあり、俊足、強肩、肉体的なパワーの三要素が備わっていること。良い遊撃手は多いのだが、高卒プロという観点で考えた時、ポテンシャルの凄さが重要になる。そうなると栗飯原がNo.1という評価に落ち着いた。
今年の高校生遊撃手ではピカイチのポテンシャル
[page_break:15位〜11位]15位〜11位
15位 池田 陵真(大阪桐蔭)
高校生トップクラスの打撃技術と強肩、勝負強さを併せ持つ大型外野手。173センチと決して大きくない分、筋力量で補っていて、大阪大会準決勝の同点本塁打、決勝のサヨナラ打は手拍子の応援ながら、舞洲球場が大きく揺れるような騒ぎだった。こうした勝負強さはプロの舞台にいくほど強みを発揮するのではないだろうか。
打撃技術、パワーを最大限に活かす勝負強さ
14位 深沢 鳳介(専大松戸)
今年の高校生投手でも投球ができるサイドハンド。140キロ前半の速球は伸びがあり、左打者の内角にも勝負できる度胸の強さ、コントロールの高さがあり、スライダー、シンカーの精度も高く、この手のタイプながらカーブも使えるのが大きな強み。2年秋から公式戦通算8完封を挙げ、その1つがセンバツ準優勝の明豊相手に奪った。希少価値が高い実戦力が高いサイドハンドに挙げた。
公式戦8完封を実現させた高度な投球術が魅力
13位 市川 祐(関東一)
夏の大会で大きく評価を上げた本格派右腕。これまでもピッチングができる投手として高く評価していたが、ストレートの球威面で物足りなさを感じていたが、市川自身、それを自覚し、しっかりと夏まで鍛え上げて、球威、球速もレベルアップ。スライダー、カーブ、フォークの精度も高く、もっとこの投球ができていれば、評価はもっと高まっていたかもしれない。ポテンシャル自体はBIG3にひけをとらない投手。
夏前に急成長。ポテンシャルはBIG3にひけをとらない
12位 秋山 正雲(二松学舎大附)
夏の大会、甲子園で評価を上げた左腕。この夏で、投手として大人びた、余裕が出てきた左腕もいないのではないか?と思わせるほどメンタル面の成長が大きい。140キロ前半の速球は強さがあり、要所で投げるスライダー、チェンジアップも良い。押し引きができるようになり、一段階上の投球ができるようになった。速球の強さ、変化球の精度はもちろんだが、プロで活躍するにはこういった余裕を持って投げるメンタルの強さが重要。修羅場をかなりくぐり抜けていて、先発、中継ぎ問わず、プレッシャーがかかる場面で起用できる投手となりそうだ。
メンタル面が急成長。一段階上の投球ができるようになった超高校級左腕
11位 畔柳 亨丞(中京大中京)
最速152キロまで球速を伸ばした本格派右腕。直球、スライダー、チェンジアップとシンプルな投球構成だが、直球のみで押し切ってしまうほどの投球が持ち味。回転数は好調時で2400回転を記録し、岡崎球場でみた時、全く失速しないストレートで驚かされた。平均球速140キロ台後半を計測。プロではリリーフ向きか。現在はフォーム修正を行い、メリハリが効いた投球を実現しようとしている。
平均球速140キロ後半で押し切る回転数抜群のストレートが魅力
(記事=河嶋 宗一)