試合レポート

大森学園vs目黒日大

2021.04.06

4番・矢吹が人生初のサヨナラ本塁打!大森学園苦しみながら3回戦進出

大森学園vs目黒日大 | 高校野球ドットコム
9回裏、サヨナラ本塁打を放った4番・矢吹(大森学園)

【ギャラリーをチェック!】

 6日、駒沢球場の第二試合では春季東京都高校野球大会の2回戦、大森学園目黒日大の試合が行われ、大森学園が6対5のサヨナラ勝利でベスト16入りを果たした。

 試合を決めたのは主砲だった。このチームの「4番」に座るは矢吹 北斗。新チーム当初の秋から4番を務めている。この冬はウエイトに取り組み、スクワットのマックスは155キロから185キロに上がった。スイングも早くなったという。

 9回表に同点に追いつかれ、裏の攻撃の先頭として打席に入った矢吹。「何がなんでも出塁して次に繋ごうと思っていました」と2ストライク1ボールからの4球目の外の直球を振り抜いた打球はバックスクリーンに直撃。高校通算2本目、人生初のサヨナラホームランとなった。この試合は失点に絡む3失策を喫し淀んでいた空気を吹き飛ばすことができた。

 石黒 隼監督も「自分も現役時代『4番』だったのでどうしてもこだわりが強くなってしまい、彼には苦しい思いをさせてきました。仕事をしてくれました」と労った。

 それでもやはりミスが痛かった。「(3失策)全て質が悪くて」と指揮官はサヨナラ勝利にも笑顔はなかった。前半の勝負弱さも課題だ。試合ごとに成長していく姿に期待したい。次戦は盤石な投手陣擁する日大豊山に決まった。「挑戦者の気持ちを忘れず、気持ちを整えて望みたい」。次の試合も『4番の仕事』をすることができるか。次戦は10日、駒沢球場の第二試合で行われる。

(記事:藤木 拓弥

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

【宮崎】日章学園、富島、小林西などが初戦を突破<県選手権大会地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?