Column

軟式で144キロ、その他にも左右で140キロ超え投手も。この春、高校野球に挑む13人の怪物投手たち

2021.03.30

 高校野球ドットコムでは「ようこそ高校野球へ」と題して、Youtube動画でこれまで紹介した中学球児をまとめて紹介させていただいた。今回は、その投手編をまとめた。

昨年はコロナ渦で、県をまたいでの取材がなかなか行えず地域に偏りがあるが、12名の投手をピックアップしたのでご覧いただきたい。

紹介選手たちのプレー写真

軟式で144キロ、その他にも左右で140キロ超え投手も。この春、高校野球に挑む13人の怪物投手たち | 高校野球ドットコム
左から山内 教輔、近藤 悠人、ハップス 大起、小玉 湧斗、森 柊太

秋田北シニア 小玉 湧斗投手
宮城仙北ボーイズ 近藤 悠人投手
上尾シニア ハップス 大起投手
東練馬シニア 針金 侑良投手
武蔵狭山ボーイズ 森 柊太投手
武蔵狭山ボーイズ 山内 教輔投手
小山城南中 盛永智也投手
入間ブルーインパルス 永嶋 心太郎投手
湖北ボーイズ 前田 悠伍投手
東広島ボーイズ 月野 龍投手
高松シニア 寿賀 弘都投手
久留米東ボーイズ 武内 涼太投手

 まずは東北地方からだ。

 秋田北シニアの小玉 湧斗投手は177センチ・60キロと体は細身だが、130キロ後半のキレのある直球が持ち味。体に強さが加われば、本格派右腕として活躍が期待できる。また宮城仙北ボーイズの近藤 悠人投手は、175センチ・体重80キロのがっちりした体格から最速142キロの直球を投げ込む本格派右腕。ピンチになるほどギアが上がる強気な性格も投手向きだ。

 続いて関東地区では、7名の投手を紹介させていただいた。

 上尾シニアのハップス大起投手は、185センチ・80キロの中学生離れした体格から最速142キロの直球を投げ込むスケールの大きな投手だ。また東練馬シニアの針金 侑良投手も、身長190センチを越える大型サウスポーで、パワフルな投球に注目だ。

 武蔵狭山ボーイズからは、森 柊太投手と山内教輔投手の二人を紹介。

 森投手は、183センチの身長から最速137キロを記録する本格派右腕で、山内投手はキレのある直球にブレーキの効いたスライダーが武器の、実戦力の高い投手だ。

軟式で144キロ、その他にも左右で140キロ超え投手も。この春、高校野球に挑む13人の怪物投手たち | 高校野球ドットコム
左から盛永智也、前田 悠伍、針金 侑良、月野 龍、武内 涼太

 また横浜緑ボーイズの田中 優飛投手は、最速138キロの伸びのある直球を投げ込み、神奈川県を代表する投手として活躍した。

 軟式野球からは、小山城南中の盛永 智也投手と入間ブルーインパルスの永嶋 心太郎投手を紹介。

 2年秋に135キロを計測し、3年生の春にはセンサー内蔵の軟式球テクニカルピッチで144キロを記録した盛永投手。軟式野球屈指の豪腕として破格の成長を続けてきた。また永嶋投手は、無理無駄のない美しい投球フォームが特徴で、スピンの効いた伸びのあるボールを投げ込む。高校野球で体が出来上がった時の姿がとても楽しみだ。

 関西地区からは、湖北ボーイズのサウスポー前田悠伍投手をピックアップ。

 美しいフォームからキレのある直球を投げ込み、変化球もとにかく精度が高い。最速は昨年の春に記録した137キロだが、140キロ越えの気配も漂っており将来性も現時点での完成度も頭一つ抜けている。

 中国・四国からは、東広島ボーイズからは月野 龍投手を紹介。183センチ・82キロのがっちりした体格から、130キロ後半のパワフルな直球を投げ込む。また高松シニアの寿賀 弘都投手は、身体全身を使って130キロ後半の直球を投げ込む。課題の安定感を克服すれば、高校野球で大きな活躍が期待できるだろう。

 久留米東ボーイズの武内 涼太投手は、182センチ・69キロの体をしなやかに使いこなし、角度のある腕の振りから最速138キロの直球を投げ込む。高校では、まずは体作りとフォーム作りから取り組んで欲しい。

 彼らの高校野球での活躍にも、是非期待したい。

(取材=栗崎 祐太朗

関連記事
中本牧シニアの強肩強打の遊撃手・小川大地の武器は「向上心の強さ」
中学通算本塁打20本以上の長距離砲 小野勝利(狭山西武ボーイズ)が狙う高卒プロ入り
セカンド送球は1.9秒台。本田凌太(浦和シニア)が目指すのは「打てる捕手」

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.19

【宮崎】日章学園、富島、小林西などが初戦を突破<県選手権大会地区予選>

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

あのスターたちも春季関東大会に出場していた!モノが違った8人の逸材たち【主筆・河嶋宗一コラム『グラカンvol.20』】

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?