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藤嶋、石垣…期待膨らむ中日98年世代の4選手

2021.03.13

藤嶋、石垣...期待膨らむ中日98年世代の4選手 | 高校野球ドットコム
石垣 雅海(酒田南出身)

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 今年で高校を卒業して5年目を迎える98年世代の選手たち。高卒5年目といえば、大学に進学した選手たちがプロの世界に飛び込んでくる年でもある。今シーズンの大卒ルーキーといえば、阪神の佐藤 輝明仁川学院出身)や、東北楽天の早川 隆久木更津総合出身)らが注目を浴びるが、高卒入団組にもオリックス・山本 由伸都城出身)や埼玉西武の今井 達也作新学院出身)ら錚々たるメンツが揃う。

 本記事では各球団の98年世代の選手たちをピックアップし、その現在地を見ていこう。今回は、昨シーズンセ・リーグ3位の中日ドラゴンズだ。

ファーム卒業・一軍定着を期待したい石垣雅海

 中日ドラゴンズに在籍する98年世代の選手たちは、以下の通り。

▼高卒5年目(2016年ドラフト)
石垣 雅海酒田南・3位)
41試合 打率.118(51打数6安打) 1本塁打 2打点 0盗塁

藤嶋 健人東邦・5位)
77試合 4勝3敗 1セーブ 17ホールド 125.2回 96奪三振 防御率3.44

▼大卒1年目(2020年ドラフト)
森 博人豊川・日本体育大・2位)
近藤 廉豊南・札幌学院大・育成1位)

 中日の98年世代は高卒2人、大卒2人の計4人。投手3人、野手1人という内訳になっている。2016年ドラフトで入団した石垣 雅海藤嶋 健人は、いずれも一軍定着にまでは至っていないものの、チームの戦力になりつつある状況だ。

 石垣はここまで41試合出場に止まっているが、3年目に15試合15打席、4年目に25試合34打席と徐々に出場機会を増やしている。昨年9月には自身初本塁打を放ち、ファームでは40試合・打率.372をマーク。ここまで通算52打席と、「5年・60打席以内」という新人王資格も有し、活躍次第ではその可能性も充分に秘めるスラッガーだ。

 一方の藤嶋は、2年目に19試合71.1回を投げたものの、3年目からは中継ぎに転向し32試合29回、4年目は26試合25.1回とやや数字が伸び悩んでいる。通算防御率3.44とまずまずの成績を残しており、今シーズンは殻を破って一軍定着を果たしたい。

 日本体育大からドラフト2位で入団した森博人は、高校時代は地元・豊川で活躍した右腕だ。高校1年夏には愛知大会5回戦で、プロでチームメイトとなる藤嶋擁する東邦と対戦。直接対決はなかったものの、藤嶋の9回3失点、11奪三振完投勝利を目の前で観ていたのだ。高校時代のライバル同士が、プロの舞台でリレーを観せる場面に期待したいところだ。

 唯一の育成である近藤 廉は、札幌学院大史上初のプロ野球選手となった。高校・大学とも大きな実績はないが、恵まれた体格から繰り出す最速148キロの速球を武器に、プロの舞台を駆け上がりたい。

 ここまで確かな実績を残している選手はまだいないが、いずれも今シーズンのブレイクが期待できる選手ばかり。竜の98年世代にも注目していきたい。

(記事:林 龍也

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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