名将絶賛の1年生右腕、都立屈指の遊撃手など躍進を期待したい10人の都立の逸材【後編】

　秋季都大会は東海大菅生の優勝で終えた。都立の逸材後編では、春の都大会、ブロック予選から活躍ができる逸材を紹介したい。

左からジョンソン・マーカス太一（都立片倉）、林平太郎（都立城東）、比嘉宇基（都立富士森）

　まず紹介したいのが都立紅葉川の山崎正義だ。昨秋11月では強打の都立日野打線を完封勝利し、評価を上げている。最速130キロ前半ではあるが、120キロ台を計測するカットボールで空振りを誘う。秋季大会ではブロック代表決定戦で敗れたため、この春はブロック予選からスタートになるが、マニア必見の逸材だ。

　実績十分の左の技巧派・林平太郎（都立城東）も見逃せない。旧チームからエースとして活躍し、1年秋はベスト4、昨夏のベスト8進出に大きく貢献。180センチ81キロと大型左腕と呼べるまでに。これで球威がしっかりと身に付けば、とてつもない投手となりそうだ。

　ジョンソン・マーカス太一（都立片倉）は父がアメリカ人の本格派右腕。まだ125キロ前後ではあるが、フォームの土台がよく、縦回転で投げ込む投球フォームは大きな将来性を感じさせる。投手作りの名人・宮本秀樹監督、投手出身で元プロの舟山部長も
絶賛する逸材だ。他では120キロ前後ながら空振りが奪えるストレートが投げられる左腕・高岡大、力強い打球を放つ左のスラッガータイプ・角田樹希も楽しみだ。

　都大会に出場した選手では、船山 友征（都立千歳丘）は長身から130キロ前後の速球を投げ込む本格派右腕。3番・小林 優月は右中間にも長打が打てる右打ちの外野手で、上のステージも狙えそうな逸材。

　都立富士森の遊撃手・比嘉宇基は都大会で八王子の193センチ左腕・羽田慎之介から本塁打を放ち、キレイなレベルスイングから長打を量産する遊撃手。意識も高く、大学でも継続できる選手と評価が高い。さらに都立富士森には比嘉のほかに、強肩強打の大型外野手・大塚 孔明も飛距離は比嘉以上という評判だ。

　都立杉並の星野日向は、巧打堅守の遊撃手で、ボールに当てる能力も高く、投手も務め、120キロ前半と都立の選手としてはまずまずの身体能力の高さがある。

（記事＝河嶋 宗一）

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