【2020年ドラフト】世代屈指の剛腕・小林樹斗(智辯和歌山)の3年間の軌跡
小林樹斗(智弁和歌山)
昨年の第101回大会3回戦の星稜戦では奥川恭伸(現ヤクルト)と投げ合い、その名を全国区にした智辯和歌山の最速152キロを誇る右腕・小林 樹斗(たつと)。9月2日にプロ志望届を提出し、今年のドラフト会議で指名を待つ。そんな小林の3年間の軌跡を辿っていきたい。
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小林樹斗(智辯和歌山)3年間の軌跡
中学時代は中日で活躍する岡田俊哉と同じ美浜町立松洋中学校で投手としてプレーしていたところ智辯和歌山から声がかかる。「和歌山の強豪校といえば、智辯和歌山でしたので、憧れはありました」(小林)と同校への入学を決めた。
【2018年】
1年夏までベンチ外も秋から主力投手としてベンチ入りを果たし、130キロ後半の速球をマークするなど順調に成長を見せる。
【2019年春】
冬場はウエイトトレーニングを重点的に行い、10キロの増量に成功したこともあり、選抜の準々決勝明石商戦では最速147キロをマークした。
秋季近畿大会 準決勝(vs明石商)0対12
【2019年夏】
選抜以降は思うような投球ができず苦しむも、夏の和歌山大会では12.2回を投げて、11奪三振、1失点の好投で3年連続の甲子園出場に大きく貢献。甲子園では初戦の米子東戦ではすべて140キロ超え、最速148キロを計測し、1回2奪三振の快投を披露する。
そして、伝説の試合となった星稜戦では先発を直訴して、この大会初の先発マウンドに上がる。1回、2回は得点圏に走者を背負いながら粘投も、4回裏に山瀬慎之助(現読売)に犠牲フライを打たれて降板となった。それでも全国の舞台で奥川恭伸(現ヤクルト)と投げ合うという大きな経験を手にした。
春季和歌山大会 3回戦(vs和歌山東)6対2◯
【2019年秋】
新チームでは背番号1を背負い本格的に主戦投手として登板。チームは秋季和歌山大会を優勝し近畿8強で選抜の切符を掴む。しかし、計22回1/3で投球回を上回る27個の三振を奪うも、20安打8失点と苦しい投球内容だった。
秋季和歌山大会 1回戦(vs県立和歌山商)8対4◯
秋季近畿大会 1回戦(vs初芝立命館)8対3◯
【2020年夏】
独自大会が開幕すると、連日のように最速を更新した。7月28日の初戦、南部戦では150キロを記録。8月5日の準決勝日高戦では151キロ、そして13日の決勝の初芝橋本戦では9回からマウンドに上り、3者連続三振で締め、最速は152キロに更新した。
夏季和歌山大会 3回戦(vs市立和歌山)8対3◯
夏季和歌山大会 準決勝(vs日高)12対3◯
そして、8月17日の尽誠学園との甲子園交流戦では7点ビハインドの6回からマウンドに上る。2019年8月17日の星稜戦以来、ちょうど1年ぶりに帰ってきた甲子園のマウンドで3回無失点、最速151キロを記録した。
9月2日に1番・遊撃手の細川凌平とともにプロ志望届を提出。世代屈指の剛腕はプロ野球の舞台挑戦を表明した。
【小林樹斗の甲子園での登板成績】
2019年選抜1回戦 vs熊本西 13対2
1回2/3 被安打1、1奪三振、0失点
2019年選抜準々決勝 vs明石商 3対4
6回0/3 被安打5、4奪三振、1失点
2019年選手権1回戦 vs米子東 8対1
1回 被安打0、2奪三振、0失点
2019年選手権3回戦 vs星稜 1対4
3回2/3 被安打4、3奪三振、1失点
2020年交流戦 vs尽誠学園 1対8
3回 被安打2、3奪三振、0失点
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