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ビタミン不足はパフォーマンスに影響する

2020.09.18

ビタミン不足はパフォーマンスに影響する | 高校野球ドットコム
ビタミンは体内の代謝を助ける役割がある

 アスリートに必要な栄養素はたくさんありますが、特に不足しがちであると言われているのがビタミンです。ビタミンは直接的に体の構成成分になるものではありませんが、体内で起こる化学反応を助ける役割があり、ビタミンが不足すると食事で得たさまざまな栄養素が十分に体内に取り込まれないといったことが起こります。

 ビタミンには水に溶ける水溶性ビタミン(ビタミンB、ビタミンCなど)と油に溶ける脂溶性ビタミン(ビタミンA、ビタミンDなど)があります。ビタミンB1は水溶性ビタミンであり、水に溶ける性質を持っているため、体内に長く貯めておくことができないという特徴があります。栄養ドリンクやビタミン剤を飲んだ後にトイレに行くといつもよりも尿の色が濃くなりますが、これは水溶性ビタミンであるビタミンB2が溶けて排出されるためです。体内で貯蓄することがむずかしい水溶性ビタミンは毎食ごとに摂りたい栄養素の一つであるといえるでしょう。

《ビタミンB群》
疲労回復に欠かせないと言われているビタミンB1を始め、ビタミンB群は主に体の代謝に関わる栄養素です。ビタミンB1が不足すると糖質のエネルギー変換が、ビタミンB2が不足すると脂質の代謝がうまく機能しなくなり、せっかく摂ったエネルギー源も体内で活用されないといったことが起こります。ビタミンB6はタンパク質の代謝に関与し、筋肉の成長に欠かせないビタミンです。

《ビタミンC》
ビタミンCは抗酸化作用があり、運動によって発生する活性酸素を除去する役割があります。また運動による活性酸素だけではなく、プレッシャーや疲労、紫外線などさまざまな心身のストレスを受ける状況でもより多くを必要とします。ビタミンCが不足するとストレスに対する抵抗力が弱まり、コンディションを崩しやすくなることが考えられます。

 この他にも抗酸化作用の高いビタミンA、ビタミンE、骨の強化や新陳代謝に関与するビタミンDなどさまざまなビタミンが体を整えるために働いています。日頃の食事で不足しがちなビタミンを意識的にとるように心がけ、パフォーマンスアップに活かしていきましょう。

文:西村 典子
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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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