強打・天理の主力打者として挑んだ中村奨吾(千葉ロッテ)の高校最後の夏
代表まで選出されるまで成長した中村奨吾の高校最後の夏を振り返る
1年目から100試合を超える出場で今年も9月3日までで65試合に出場し打率も3割に迫る成績を残している千葉ロッテマリーンズ・中村奨吾。今回は中村の高校最後の夏を振り返りたい。
中村奨吾(天理 2010)
奈良大会
2回戦 12対2 畝傍
3回戦 5対4 王寺工
準々決勝 10対1 法隆寺国際
準決勝 6対0 奈良高田商業
決勝 14対1 智辯学園
選手権
2回戦 1対4 履正社
中村は奈良の天理出身。1年生のころから外野手としてベンチ入りを果たしていた。下級生のころから中軸を担い、2年の夏の甲子園でも3番を打ち7打数5安打と活躍。3年春も3番中堅手で出場した。自身4度目の甲子園へ、ポジションを三塁手へと変更させて最後の夏に挑んだ。
夏の県大会を勝ち上がり甲子園出場をかなえると、初戦は山田哲人や坂本誠志郎を擁してPL学園などを破り激戦区の大阪を勝ち抜いた履正社。スタンドは超満員となった。
序盤に2点を入れられて苦しい試合展開の中、中村にタイムリーツーベースが出て1点を返す。この時3塁で走塁死となった中村は左手の小指を脱臼。試合にも敗れ、ヒットは出たもののこの怪我で満足のいくプレイを最後まで続けることができず最後の夏が終わった。
その後早稲田大学に進学した中村は1年春からリーグ戦に出場し、ベストナインを複数回獲得、3年時と4年時には日本代表に選ばれるなど活躍を見せる。これらの活躍もあり2014年のドラフト会議で千葉ロッテマリーンズから1位指名を受けてプロ入り。
1年目から111試合に出場すると2017年には日本代表にも選出。2018年にゴールデングラブ賞を受賞するなどの活躍を見せている。6年目となった今年、6月25日に自身初のグランドスラムを放つなど打率は.272と3割に迫る。千葉ロッテを牽引する背番号8がこれからも躍動してくれるだろう。
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