試合レポート

大阪桐蔭vs香里丘

2020.08.09

大阪桐蔭が3本塁打で5回コールド勝ち!松浦も前日の汚名返上の好投見せる!

 「先制できましたので、勢いに乗ってしっかりやろうということで、そこは出来たんじゃないかなと思います」

 試合後の西谷監督は気を緩める様子は一切見せないが、試合の中で伝えた指示を選手たちがしっかり実行できたことには一定の評価を口にした。

 [stadium]豊中ローズ球場[/stadium]で行われた大阪桐蔭香里丘の準々決勝は、大阪桐蔭打線が序盤から力を見せ、15対1の5回コールドで準決勝進出を果たした。

 先発マウンドには、5回戦と同様に背番号15の松浦慶斗が登る。前回の登板では「丁寧にいき過ぎたところがあった」と西谷監督は辛口の評価を与えたが、この日は立ち上がりから積極的にインコースを突く攻めの投球が目立った。

 初回にいきなり2三振を奪い3人でピシャリと抑えると、2回は振り逃げで出塁を許しながらも無失点。危なげない投球でリズムを作る。
 この日の投球には西谷監督も「前回の反省を生かせたんじゃないかなと思います」と口にした。

 松浦の投球で勢いづいた打線は1回裏、二死一塁から4番・船曳烈士が三塁への強襲ヒットを放って、一塁ランナーの西野 力矢が一気にホームに生還し先制点を挙げると、続く5番・上野海斗もレフト前タイムリーヒットを放って追加点を挙げる。

 さらに2回裏、9番・松浦慶斗の犠牲フライでさらに1点を追加すると、さらにランナーを一人置いて1番・池田陵真が左中間へのツーランホームランを放ち点差を5点に一気に突き放す。

 その後も3番・西野力矢や代打・道端良介にも本塁打が飛び出し、猛攻を浴びせ続けた大阪桐蔭は、5回までに15得点を挙げてほぼ試合を決定づける。
 また4回からは背番号10の右腕・申原理来がマウンドに上がり、2イニングを2安打無失点に抑えるまずまずの投球を見せた。

 最終的に試合は15対1で大阪桐蔭が5回コールド勝ちを収め、準決勝進出を決めた。
 次戦では府内でしのぎを削り合っている履正社との対戦となったが、西谷監督はあくまで自分たち野球を貫く姿勢を見せる。

 「明日が最後の試合なので、履正社さんというよりも自分たちの野球をしっかりやりたいと思います」

 慢心なき横綱が、どんな戦いを見せるのか注目だ。

(記事=栗崎祐太朗

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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