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県内最高成績ベスト4を持つ日大山形。石垣 雅海らを輩出する酒田南の過去10回の対戦成績を振り返る

2020.06.30

県内最高成績ベスト4を持つ日大山形。石垣 雅海らを輩出する酒田南の過去10回の対戦成績を振り返る | 高校野球ドットコム
三浦 颯大と奥村展征

 春夏ともに甲子園ではベスト4が最高成績となっている山形県。春は羽黒、夏は日大山形が残した記録だが、日大山形が春夏合わせると21回の甲子園出場記録を持つ県内屈指の強豪である。

 その日大山形の次に甲子園出場回数の多いのが酒田南。2012年の夏の甲子園を最後に聖地から離れているが、春夏通じて11回の甲子園出場の実績を残している。県内の甲子園出場回数1位、2位の両校の直接対決の成績はどうなっているのか。今回は見ていく。

<過去10回の対戦成績>
2013年 第95回山形大会 準決勝
日大山形8対5酒田南

2014年 春季県大会 準決勝
日大山形9対1酒田南

2014年 第96回山形大会 準決勝
酒田南5対3日大山形

2015年 春季県大会 1回戦
酒田南10対9日大山形

2015年 第97回山形大会 3回戦
酒田南5対2日大山形

2016年 第98回山形大会 準々決勝
酒田南8対0日大山形

2016年 秋季県大会 決勝
日大山形9対4酒田南

2017年 第99回山形大会 準決勝
日大山形5対4酒田南

2017年 秋季県大会 準決勝
酒田南7対3日大山形

2017年 秋季東北大会 準々決勝
日大山形7対0酒田南

 この対決は互いに5勝5敗と互角の結果になっている。3点差の試合は5試合となっているが、どの試合を見てもあまりロースコアな展開はなく、比較的打ち合いの末に勝利することが多いのが特徴的な結果になっている。

 この中で最も古いのが2013年の夏の大会。この年の日大山形はU18にも選ばれた奥村展征、さらにエース・庄司瑞を中心としたチームで、夏の甲子園でベスト4まで勝ち上がった。酒田南との一戦では初回に5得点を奪う攻撃を初回に見せた日大山形が主導権を握って勝利した。

 チームが代替わりとなった2014年、春は日大山形が終盤に点数を重ねて酒田南から連勝を飾ったが、夏の大会では野手では三浦 颯大を中心とした打線が5得点。投げては相沢良が9回投げて3失点完投。2013年の夏も投げて8失点を喫していた相沢のリベンジが実り、酒田南日大山形を下した。

 その後、2015年は春と夏、そして2016年は夏の大会でも両校は対戦するが、3戦とも酒田南の勝利。この時、酒田南には現在プロで奮闘する石垣雅海を擁しているチームだった。

 日大山形酒田南から白星を上げられたのは2016年の秋季大会。酒田南からプロ注目の石垣が引退をしてからだったが、秋季県大会の決勝で対戦すると、日大山形が中盤にビックイニングを作り、試合の流れを掴み優勝。山形の頂点に立つと、翌年の夏の大会の準決勝で再び激突する。

 8回終わって4対4の大接戦となったが、日大山形が9回に勝ち越し点を奪い酒田南を下し決勝へ。決勝の山形中央からは16得点の猛攻で甲子園の切符を掴んでいった。

 その年の秋は県大会と東北大会で対戦し、1勝1敗。特に東北大会では選抜のかかった大事な一戦で日大山形打線が中盤に火を噴き、コールドで酒田南を下し、東北大会ベスト4。そして選抜出場を決めたのだった。

 その後、両校の対戦はないが、現在は鶴岡東羽黒など実力校が多くひしめく混戦模様になっている。そんな中ではあるが、山形の高校野球を牽引する両校による白熱した試合が再び見られることを楽しみにしたい。

(記事=田中裕毅

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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