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村上宗隆は続けるか? 高卒2年目以内に30本塁打を達成した中西、清原は翌年にチームを優勝に導く

2020.04.30

村上宗隆は続けるか? 高卒2年目以内に30本塁打を達成した中西、清原は翌年にチームを優勝に導く | 高校野球ドットコム
村上宗隆(ヤクルトスワローズ)*写真は共同通信社

 新型コロナウイルスの影響で自粛が続いている中、村上宗隆(ヤクルト)がミズノ社を通じて「大事な人を守るために、みんなができることを。どんなに厳しい状況でも、必ず乗り越えられます。ともに越えよう」とメッセージを送った。

 村上は高卒2年目となった昨シーズン、歴代最多タイとなる36本塁打をマークした。常識的に考えれば、高卒2年目、さらには19歳の選手が30本塁打を放つのは不可能に近い。しかし、その厳しい状況を乗り越え結果を残したのである。

 そんな村上だが、今年は春季キャンプ中にコンディション不良で一時二軍で調整を行っていた。オープン終盤に一軍復帰を果たし、守備にもついていたが、そのまま当初の予定通り開幕を迎えていれば”ほぼ”ぶっつけに近い状態だったことは否めない。この開幕延期がプラスに働いている。

 チームの野手を見ると、青木宣親、雄平、坂口智隆といった35歳を超えるベテランたちがまだまだチームの中心だ。山田哲人という大黒柱はいるものの今年ではや27歳になる。年齢的には若手から中堅となった。また、こういった状況なだけにFA権取得日数が変更する可能性は残されているものの、今シーズン中に国内FA権を取得する。

 そのため、高卒3年目とはいえ次世代の中心選手として村上にかかる期待は大きい。昨シーズンと同等以上の成績を求められている。

 過去、村上以外に高卒2年目以内に30本塁打以上を記録した選手は、中西太(西鉄)と清原和博(西武/1986年)と2人いる。

 中西は高卒2年目の1953年に打率.314(465打数146安打)、36本塁打、86打点、36盗塁の成績を残し本塁打王、打点王を獲得し、トリプルスリーも達成した。その翌年も打率.296(493打数146安打)、31本塁打、82打点と若干成績を落としたものの、文句ない成績を残している。

 一方の清原は1年目の1986年に打率.304(404打数123安打)、31本塁打、78打点残す。2年目も打率.259(444打数115安打)、29本塁打、83打点と打率はやや落ち込んだが、遜色のない数字をマークした。

 両選手とも「ジンクス」をモノともしていない。それだけではなく、チームを優勝に導いているのである。

 はたして村上は中西や清原のようにジンクスに負けず結果を残し、チームを優勝に導くことができるだろうか。背負うものは大きいが、必ず乗り越えてくれるはずだ。

(記事:勝田聡

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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