News

歴代でも抜き出た元阪神・メッセンジャーの存在感 通算6度の開幕投手は外国人投手最多

2020.03.26

歴代でも抜き出た元阪神・メッセンジャーの存在感 通算6度の開幕投手は外国人投手最多 | 高校野球ドットコム
阪神タイガースで活躍したメッセンジャー

 コロナウィルスの感染拡大を受け、開幕延期が決まったプロ野球。開幕が待ち遠しい日々が続くが、せっかくなので開幕後によりプロ野球を楽しめるデータをお届けしたい。そこで過去5年間の開幕投手を調べ、それぞれの投手成績を比較してみた。今回は昨季セ・リーグ3位の阪神タイガース。

長く阪神の屋台骨を担ったメッセンジャー

 2015~2019年の5年間、阪神の開幕戦先発マウンドに上がったのはランディ・メッセンジャーただ一人。彼の主な投手成績は下記のとおり。

 5年連続の開幕投手は、球団では2002~2006年の井川慶に並び歴代トップタイ。通算6回も外国人投手としてNPB最多の数字だ。5年間の勝利数は46勝で12球団中5位。個人で見ると菅野智之(巨人)の45勝を抑えてトップの数字だ(菅野は2017年に17勝を挙げているが、開幕投手を逃している)。

 勝ち星以外の数字を見ると、投球回の多さが際立っている。2019年以外は規定投球回に達し、170回以上投げた年が3回もり、5年間の平均は約155回。同期間で開幕投手を務めた延べ60人の平均が約145回なのに対し、メッセンジャーが約10回上回っているのだ。

 2019年こそ右肩の故障のため14試合、79回で3勝と数字を落としたが、毎年コンスタントにローテーションの頭を守って10勝近くを挙げていたことになる。勝利数に関しては運の要素なども加わってくるが、いかにチームへの貢献度が大きかったか改めて分かる数字だ。

 10年もの間、阪神の屋台骨を担ったメッセンジャーだが、昨季限りで現役を退いた。今季は西勇輝が自身2度目、阪神移籍後は初めての開幕投手が予定されている。求められるものは大きいが、2005年以来のセ・リーグ制覇を目指すためにも、ローテーションの頭を守った上でメッセ級の活躍を見せたいところだ。

(記事=林龍也

関連記事
阪神エース格・西勇輝投手(菰野出身)!高校時代の恩師が語る、当時の西投手とは?
初球から振れる準備を行う。阪神・井上広大(履正社出身)が例年の高卒スラッガーより突出している理由
阪神ドラ1・西純矢(創志学園出身)が初の打撃投手 焦らずステップアップして「虎の大黒柱」となるか

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

【宮崎】日章学園、富島、小林西などが初戦を突破<県選手権大会地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?