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遅れてきた未完の大器。支配下を目指す2年目の育成・清宮虎多朗(八千代松陰出身)

2020.03.22

遅れてきた未完の大器。支配下を目指す2年目の育成・清宮虎多朗(八千代松陰出身) | 高校野球ドットコム
八千代松陰時代の清宮虎多朗

 2018年の育成ドラフトで楽天に入団した清宮虎多朗八千代松陰出身)。21日、2軍戦に登板で好投を見せて支配下登録へアピールした。

 ルーキーイヤーの1年目はファームでも登板経験を積むことができず、実戦から離れていた。しかし昨秋のフェニックスリーグで登板するなど、シーズン終盤から少しずつアピール。そして21日のロッテ戦で6回から登板して、2回投げて4奪三振無失点と1つ結果を残した。

 八千代松陰中からそのまま高校へ進学した清宮。高校時代は甲子園出場とはならなかったが、最大の魅力は190センチという高身長を活かした角度を付けた最速145キロのストレート。また、フォークなど落ちる変化球も駆使して相手打線を翻弄したが、中学時代は軟式で最速は125キロだった。

 身長こそ183センチあったが、驚くような球速ではなかった。そんな清宮の球速アップには2つの取り組みがあった。1つが食事だ。
 中学3年生時は68キロだった清宮。そこから食事やトレーニングに打ち込み、高校進学までに7、8キロの増量に成功。球速も131キロと6キロアップにつながった。

 そうしてもう1つが初動負荷トレーニング。1年生の冬場にジムに通い、関節の柔軟性・使い方。さらに力の入れ方を学びピッチングに還元したことで、春先に143キロに急上昇。一気に戦国千葉において注目投手の仲間入りを果たすこととなった。

 最終的に145キロまで上がり、わずか3年間で20キロアップに成功している。そして現在、清宮はプロの世界で日々研鑽を続けている。1年目は大きな結果を残せなかったが、今回の登板から登板機会を確実につかみ、支配下の座を勝ち取ってほしい。

(文=田中 裕毅

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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