高橋奎二が初の開幕投手となるか?デッドヒート繰り広げる3投手
初の開幕投手を狙う高橋奎二(龍谷大平安出身)
新型コロナウイルスの影響で無観客試合が余儀なくされているプロ野球界だが、刻一刻と開幕戦は近づいている。各球団が本拠地で練習に打ち込みながらオープン戦をこなして最終調整を進めている。そこで気になるのは開幕投手の行方だ。
すでに12球団中9球団は開幕投手が発表済み。巨人は菅野智之、楽天は則本昂大と各球団のエース級が名を連ねるが、ホークスと横浜DeNA、そしてヤクルトは今だ発表がない。一体誰が開幕投手になるのか動向が気になるが、ヤクルトでは3人が候補に挙がっていることが報じられている。
1人目が石川雅規。(秋田商出身)
2001年のドラフトで自由枠でヤクルトに入団すると、新人王を獲得した大ベテラン。2008年には防御率2.68で最優秀防御率を受賞するなどプロ18年で171勝を積み重ねてきた。200勝への期待がかかる左腕はこれまで8度の開幕投手をつとめ、5勝3敗という成績を残している。
2人目は小川泰弘。(成章出身)
ライアン小川の愛称で広く知られ、プロ7年間で65勝を積み重ねた。また、ルーキーイヤーには最多勝に最高勝率、そして新人王を受賞し、開幕投手も昨年を含めて4度登板。2勝2敗という結果だが、実績は十分積んできた。
3人目が高橋奎二。(龍谷大平安出身)
龍谷大平安からヤクルトに入団したプロ5年目が2人に割って入ってきた。2年間は1軍登板はなかったが、3年目の2018年に初登板をすると、初勝利を含む1勝1敗。昨シーズンは20試合で19試合先発し、4勝6敗と経験を積んできた期待のサウスポーだ。
ドラフトで即戦力投手を多く獲得したように、若手投手陣の台頭が待たれているヤクルト。その先頭として高橋が開幕投手を奪うのか。それとも実績ある石川、小川のどちらかエースとして開幕戦のマウンド上がるのか。3人のデッドヒートに目が離せない。
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