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香川オリーブガイナーズ合同自主トレーニング開始 「松中信彦塾」ここに開校!

2020.02.05

香川オリーブガイナーズ合同自主トレーニング開始 「松中信彦塾」ここに開校! | 高校野球ドットコム
松中信彦GM兼総監督

 2月3日(月)四国アイランドリーグplus所属の香川オリーブガイナーズは実質的なキャンプインとなる「合同自主トレーニング」を香川県高松市の香川県営第二球場で開始。昨年10月・監督としての指揮を伴ったゼネラルマネージャー(以下GM)兼総監督へ2020シーズンから就任することが発表されていた元・福岡ソフトバンクホークスの松中 信彦氏も初の全体選手指導を行った。

 「5年ぶりの現場復帰でワクワクしている」平成唯一の三冠王(2004年)が選手たちに課した最初のメニューは古巣・福岡ソフトバンクホークスのキャンプメニューでもおなじみになってる「12分間走」。

「実際にプロの選手がどのような練習を選手たちに知ってもらうため、昨年末から選手たちには告げていた」中、最もチームの根幹におこうとしている「準備の大切さ」が如実に表れるメニューに、この日は「個人的にはプロへのラストチャンスだと思っている」新主将・白方 克弥松山商<愛媛>卒・リーグ6年目)をはじめとする32名(うち新加入選手17名・新人2選手は大学の都合により欠席)が参加した選手たちは、肩で大きく息をしながら食らいついていった。

 その半面、練習中には2006年ワールド・ベースボール・クラシックを制するなど世界の野球を知る松中GM兼総監督ならではの細やかな心遣いも随所に。

 昨年までの8年間、阪神タイガースで一軍57試合登板・2勝4敗4ホールドの実績を残している歳内 宏明聖光学院<福島>卒)がキャッチボールをはじめると「若い選手たちに指導しながら開幕に向けて調整してくれればいい。無理だけはするなよ」とそっと近づき声かけし、投手陣ブルペンに入ると「打者目線から見て、このボールから入れば嫌だと思える」変化球の習得をアドバイス。

 また「お客さんが楽しんでもらえる打ち勝つ野球をしたい」スタイルの主役となるべき野手陣に対しては、まずはリードオフの方法など「ホークスが強くなっていった」野球の過程を伝授した上で、「強く振るために必要だし、身体を強くするために必要な」ロングティーを懇切丁寧に指導。

 ここでは松中GM兼総監督は、時には安定した一本足から美しく正しい軌道でのスイングを実演するなど「見本をみせれば選手たちも反応してくれる」松中指導法の一端も披露した。

 かくして全メニュー約4時間に渡り開校となった「松中信彦野球塾」。練習後、明徳義塾(高知)時代の3年夏には瀬戸内(広島)時代の山岡 泰輔(オリックス・バファローズ)から本塁打を放った宋 皞均(副キャプテン・外野手・日本大卒3年目)も
 「ロングティーでは事前に『スイングが真面目すぎるからもっと勝ち上げて荒い感じでもいい』とアドバイスをもらっていて、ずっと準備を進めていたら『このままでいい』といってもらった」と笑顔を見せるなど、選手たちも新たな刺激を身体いっぱいに受け入れていた。

 なお今後、香川オリーブガイナーズは2月中に香川県内で練習と紅白戦を積み、3月からは練習試合で戦いの場での「準備」を整える予定。

 そして松中 信彦GM兼総監督が指揮を執る四国アイランドリーグplus2020年シーズンの開幕戦は3月28日(土)、徳島県徳島市の[stadium]JAバンク徳島スタジアム[/stadium](18時開始)での徳島インディゴソックスvs愛媛マンダリンパイレーツと同時開幕となる香川県高松市の[stadium]レクザムスタジアム[/stadium](18時開始)での高知ファイティングドッグス戦。

 ここで香川オリーブガイナーズ「松中信彦塾」塾生たちは、チームが絶対目標として掲げた2018年前期優勝→総合優勝を超える2007・2010年に続く「リーグ完全優勝」と、昨年は畝 章真投手が広島東洋カープ育成3位指名を受けた実績を超える「NPBへ」の成長曲線を描き続けていく。

(文=寺下 友徳)

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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