早川、鈴木、山崎、小川が選抜を経験 4年前の選抜出場校出身の大学代表候補の4年生たち
早川隆久(木更津総合時代)
令和最初の選抜が3月19日に開幕。神宮大会を制した中京大中京を筆頭に、夏の王者・履正社や星稜。2年ぶりの選抜に出場する大阪桐蔭など秋に各地で結果を残した猛者たちが集結する。
どういった大会となるのか、また今秋のドラフトに向けて注目選手たちがどのようなプレーで観客をうならせるのか。考えるだけでもワクワクしてくるが、今から4年前の88回大会の選抜に出場した学校から、大学日本代表の候補に選ばれた4年生たちをピックアップしたい。
88回大会に出場した学校で、現在大学日本代表候補に選ばれた選手は以下の4名だ。
山﨑 伊織 明石商-東海大
鈴木 昭汰 常総学院-法政大
早川 隆久 木更津総合-早稲田大
小川 晃太朗 龍谷大平安-同志社大
まずは山崎。現在は東海大のエース格として大学野球ラストイヤーの活躍に注目が集まるが、高校時代は2番手。エースには吉高壮(現日体大)を立てていたため選抜の舞台で投げることはなかったが、チームはベスト8進出。龍谷大平安と延長12回の末に敗れたが、当時初出場だったが明石商は1つ大きな結果を残すことが出来た。
続いて常総学院出身の鈴木。選抜では大会初日に鹿児島実と対戦。鈴木は鹿児島実打線を3回までヒット1本に抑える好投で来ていたが、4回に3連打を含む4本のヒットを打たれ同点。5回には4番・綿屋樹に逆転打を許すなど、8回投げて132球、被安打9、与四死球3、失点4の内容で敗戦。初戦で姿を消すこととなった。
そして選抜で躍動したのが木更津総合の早川。チームのエースとしてベスト8に導いたが、初戦の札幌第一戦に先発して完投。130球、被安打6、与四死球7、自責点2の内容で、10奪三振をマークするも四死球の多い投球。だが続く大阪桐蔭戦では圧巻の投球。
9回123球で、被安打5、与四死球1、自責点1でベスト8進出に貢献した。準々決勝で秀岳館と対戦し、8回までヒット2本に抑え完封まであとアウト1つだったが、6番・広部就平と7番・堀江航平の連続タイムリーを許し、1対2で敗れた。
ベスト4まで進んだ龍谷大平安の小川は1番に座り全試合にスタメン出場。初戦の明徳義塾戦で1打席目にライト前を放つも、その後13打席ノーヒットと苦しむ。しかし明石商戦では延長12回の戦いに決着をつけるサヨナラ打を放ち、ベスト4入りに貢献。智辯学園との準決勝ではショートへの内野安打を放ったが、決勝進出とはならなかった。
山崎、鈴木、早川、そして小川は3月16日から[stadium]バッティングパレス相石スタジアムひらつか[/stadium]で行われる大学日本代表選考合宿に参加予定。大学4年間で研鑽してきた実力を今年いかんなく発揮し、大学代表に名を連ねるか。そしてドラフトに食い込んでくるか、注目だ。
(記事=田中 裕毅)
関連記事
◆選抜に出場する32校の一覧
◆大学代表候補選手を一挙に見る⇒2020大学日本代表選考合宿参加メンバーが決まる
◆早川隆久の成長ぶりに迫る⇒ストイックな早川をさらに進化させた小宮山監督とプロ入りした先輩のアドバイス