News

佐々木、奥川、森下、河野のドラ1カルテットが示した中学軟式の可能性

2019.12.12

佐々木、奥川、森下、河野のドラ1カルテットが示した中学軟式の可能性 | 高校野球ドットコム
軟式野球出身の奥川恭伸(左)と佐々木朗希(右)はプロでどんな活躍をみせるか

 近年、中学軟式の評価が改めて見直されている。2018年のドラフト会議では、甲斐野央(ソフトバンクホークス)や松本航(西武ライオンズ)、甲子園準優勝投手の吉田輝星などがドラフト1位で指名を受け、プロの世界でもこの1年間実績を積み重ねた。大学日本代表などのトップチームを見渡してもスケールの大きな選手が目立ち、特に投手で遅れて花が開く選手が多い印象を受ける。

 そして2019年、プロ野球ドラフト会議で中学軟式野球出身の4人の投手が、ドラフト1位の評価を受けてプロ野球の世界に飛び込んでいく。
 大船渡佐々木朗希(千葉ロッテマリーンズ1位)、星稜奥川恭伸(東京ヤクルトスワローズ1位)、明治大の森下暢仁(広島東洋カープ1位)、JFE西日本の河野竜生(日本ハムファイターズ1位)の4投手だ。
 4人はいずれも150キロを越えるスピードボールを投げることができ、タイプは違えどスケールの大きな投手として評価がドラフト1位に繋がった。

 現在のプロ野球界を見渡しても、菅野智之(読売ジャイアンツ)や大瀬良大地(広島東洋カープ)、今永昇太(DeNAベイスターズ)や千賀滉大(ソフトバンク)など、中学時代は軟式野球出身だった選手が第一線で活躍を見せてる。実際、2019年シーズンの開幕投手も、メッセンジャー(阪神)を除く11人が中学校の軟式野球部出身の投手であった。

 2019年にドラフト指名を受けた4投手もまた、菅野や千賀に続いて活躍を見せる可能性は大いに秘めてる。特に佐々木と奥川は、高校生投手としては過去に例が無いほどのスケールや完成度を持ってプロの世界に入る。
 にわかに囁かれる「軟式出身の伸びしろ大きい説」を、彼らがさらに有力なものとするか注目だ。

(記事=栗崎 祐太朗

関連記事
奥川、森木、笹倉、高校野球界に「中学軟式出身旋風」到来か?
侍ジャパン日本代表の中学出身チームは投手と野手で傾向がくっきり!
軟式野球と硬式野球どっちがいいの?それぞれのメリットを紹介!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.16

涙の甲子園デビューから大きくレベルアップ!前橋商の192センチの剛腕・清水大暉は、高速スプリットで群馬県大会19回1失点、22奪三振の快投!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.05.16

【2024年春季地区大会最新状況】全道大会は出場校決定、関東と東海は18日に開幕

2024.05.16

【秋田】秋田修英と秋田工が8強入り、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.16

U-18代表候補・西尾海純(長崎日大)、甲子園で活躍する幼馴染にむき出しのライバル心「髙尾響には負けたくない」

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?