共栄学園vs都立南平
7回13K!共栄学園 背番号10の渡辺 璃空が起用に応える快投!
先発起用に応える好投を見せた渡辺璃空(共栄学園)
10月20日(日)、[stadium]江戸川区球場[/stadium]で行われた第二試合。共栄学園と都立南平の一戦は、共栄学園・背番号10の渡辺 璃空が圧巻の投球をみせた。
「先発に指名されたので、何としてもこのチャンスを掴もうと思っていました」
本大会初戦という大事なマウンドを任された渡辺は、その起用に応える活躍を魅せる。
力のある直球と横の変化のスライダーをコーナーに集め、初回先頭から5者連続三振と完璧な投球で都立南平打線を一切寄せ付けない。
「渡辺 璃空はストレートで押せる所が持ち味なので、そのストレートを活かすために、変化球を織り交ぜながら配球を組み立てています」と、バッテリーを組む渡邊 英介も渡辺の直球に太鼓判を押す。この試合その直球は高確率で構えたミット通りに行き、メリハリの効いた配球が際立っていた。
直球、スライダー共に外角低めに集まっており、打者が手を出すことができないシーンが多かった。また、振り遅れたスイングで空振りを奪えており、直球の”質”の高さも感じさせた。
さらに、渡辺は3回一死からも5者連続三振を奪い、5回を終え、打者16人に対し三振12個を奪い圧倒する。
打線はエンドランがハマり少ない好機を生かした攻撃で着々と点を重ねていく。
今日の打線の繋がりについて、共栄学園・原田監督は、
「相手先発投手の変化球が良く打ちあぐねてしまう可能性があった中で、うまくタイプにあった打ち方をしてくれたかなと思います。変化球が良いあまり、真っすぐに詰まってしまっていたので、変化球は空振りでも良いからとにかく振るということをよく実践してくれたと思います」と、若いカウントから積極的に打ちに行く打線を振り返った。
渡辺は7回に犠飛で1点を失うものの、7回13奪三振で試合を締めくくった。次戦は延長戦を制した成立学園と当たるが、「粘り強いチームだと思うので、ピッチャーを中心に勝ちたいと思います」と力強い言葉で意気込みを聞かせてくれた。
2日後に控える次戦について、原田監督は「渡辺は一年生から投げていますし、(背番号1の)清水 一眞と共に先発で試合を作るという試合を何試合もしてきましたので、いつも通り投げてくれたらと思います。投手は4人いますので、全員準備させて総力戦で挑みたいと思います」と万全の状態で二回戦に挑む。
(文=編集部)