ノーシードから愛知を制覇した誉(愛知)!ターニングポイントは強豪撃破ではなく、逆転劇
全国屈指の激戦区・愛知。愛工大名電や東邦などの私学4強が要いる中、令和最初の夏の愛知王者に輝いたのは誉だった。初の甲子園となる誉はこの結果をどう受け止めているのか、歓喜に沸く誉を直撃した。
バッテリーを中心に自分たちらしく戦えた
初の甲子園に乗り込む誉 ※誉高校 提供
「正直、信じられないです」
率直な感想を第一声で語ったのは、学校としてそして小牧市として初の夏の甲子園への切符を掴んだ誉の矢幡 真也監督だ。
激戦区Hブロックに入った誉は、愛工大名電や愛知産大工などに勝利してブロックを突破。そして準々決勝では東邦を破った星城、準決勝では中京大中京に勝利して決勝戦へ。そして桜丘相手に8対1で勝利して初の聖地行きを勝ち取った。
昨秋、そして今春の大会では左の杉本恭一やセカンドの手塚陸斗ら主力メンバーをケガで欠いた。その結果、本来持っている力を出し切ることができず、悔しい結果となっていた。
しかし、今大会ではケガ人が復帰し、選手それぞれがきっちり役割を果たしたことで投打がかみ合った。結果、持っている力を出し切ることができたことが躍進に繋がった。
「8回戦っていく中で選手たちの成長を見ることができました。監督冥利に尽きます」と大会を通じて選手たちが逞しくなっていく姿を感慨深く振り返った矢幡監督。また「今大会のターニングポイント」と矢幡監督が振り返るHブロック2回戦・愛知戦では、2対3の1点ビハインドで迎えた9回に2点を取って逆転勝ちで勢いに乗れたことも大きかった。
そんな誉の快進撃を支えたのはバッテリーだった。「杉本と山口怜生が星城などの強豪校相手によく勝ってくれましたし、その2人を引っ張った林山侑樹もよくやりました」
バッテリーを中心に勝ち上がった誉。初の甲子園に向けて、「愛知大会を勝てたのは誉の野球をやってきたからです。なので、特に変えることなく甲子園でも戦いたい」と最後に意気込みを残した。
激戦区・愛知を勝ちがった誉。初めての全国の舞台でどんな活躍を見せられるか。
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