News

小園海斗が一軍デビュー! 報徳学園高校からスター誕生なるか?

2019.06.24

 6月20日、2018年ドラフト1位の小園海斗(広島)が「1番・遊撃手」でプロ入り初スタメンを果たした。

 レギュラーである田中広輔の不振が長引いていること。そしてセ・リーグ首位ながら交流戦では最下位とチーム全体が低迷していること。これらを脱却する意味合いも込めて緒方孝市監督が大抜擢を行ったかっこうだ。

 その第1打席で安打を放ち、プロ初安打を記録すると後続の適時打で本塁まで生還。初安打に続き、初得点もマークしている。その後の打席では凡退したものの、5打数1安打、1得点とまずまずの内容だった。守備面では失策を記録したがこれも経験。ひとつひとつ課題を解決していくことで、レギュラーへの道が拓けていくことだろう。

 今後は田中広輔の状態を見ながら、起用されていくことになりそうだ。

OBには「青い稲妻」こと松本匡史ら

小園海斗が一軍デビュー!  報徳学園高校からスター誕生なるか? | 高校野球ドットコム
小園海斗(報徳学園時代)

 その小園は兵庫県だけでなく全国的な名門でもある報徳学園高校の出身だ。2年時から藤原恭大(ロッテ)とともにU–18日本代表にも選ばれて逸材。それはドラフト時に4球団競合したことからもよくわかる。また、ルーキーイヤーの6月からスタメン起用されていることも、ポテンシャルの高さがうかがい知れる。

 報徳学園は多くのプロ野球選手を輩出していることでもよく知られている。かつては「青い稲妻」こと松本匡史(元・巨人)や金村義明(元・近鉄他)、清水直行(元・ロッテ他)などが球界で大きな実績を残してきた。

 現役選手では小園のほかに大谷智久(ロッテ)、田村伊知郎(西武)、岸田行倫(巨人)、山崎勝己(オリックス)が2019年シーズンもNPBでプレー中である。

 しかし、現役OBの名前を見てもわかる通り、昨今で大きな実績を残した選手は不在。とくに野手では松本、金村以降、プロでは苦しんだ選手が多かった。小園は同校OBとして、久しぶりのスター候補生となりそうだ。

 近年、広島の高卒野手では鈴木誠也丸佳浩(現・巨人)と球界を代表する選手が育っている。同様に小園も日本代表クラスの選手に成長していくのだろうか。

 名門高校からのスター候補生の今後に注目だ。

(記事=勝田 聡)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.17

【春季関東大会注目野手一覧】超高校級のショートトリオ、健大高崎の強肩捕手など24人の逸材野手をピックアップ!

2024.05.18

国民的人気だった韓国の高校野球はなぜ凋落したのか? “韓国の甲子園球場”の撤去、少数エリート制度の弊害……【韓国高校野球事情③】

2024.05.17

【関東大会注目チーム紹介】13年ぶりの春季埼玉王者・花咲徳栄打線は超強力!ドラフト上位候補スラッガー・石塚を中心に県大会58得点!

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?