社vs加古川北
社が秋ベスト8の力を見せる!加古川北は守備が乱れるも夏に期待大
好投を見せた先発に古西(社)
社の147キロ右腕・藤本竜輝がお目にかかれるかもしれないと思い、[stadium]明石トーカロ球場[/stadium]に足を運んだが、この日は3番・レフトでの先発となった。
昨秋、兵庫県大会で準決勝に進出し、久々の甲子園出場も狙える位置にあると言える社。対する加古川北は、昨秋は地区予選で敗れており、力関係は社に分がある対戦となったが、守備力の差が勝負を分けた。
社は、序盤から加古川北の先発・坂下を攻める。
1回表、社はヒットや相手のエラーなどで、一死二、三塁のチャンスを作ると、4番・門脇がライトへの2点タイムリーヒットを放つ。
さらに2回表、再び一死二、三塁のチャンスを作ると、1番・河南がセンターへの犠牲フライを放って1点を追加する。社が序盤に3点のリードを奪い、このまま試合の主導権を握るかに思われた。
だが、社はその後追加点を奪えない。打線が精彩を欠くというよりも、加古川北の先発・坂下の投球が良かった。序盤こそ、味方のエラーが絡み3点を奪われたが、見た目以上にキレのあるストレートと、緩い変化球をコーナーに丁寧に集め、その後は社打線を抑え込んでいく。
8失点を喫したが7回まで粘りの好投を見せた坂下(加古川北)
坂下の好投が反撃の呼び水となり、加古川北は6回に1点を返して2点差に迫る。坂下が作り出したいい流れを、このまま終盤の逆転に繋げていきたいところだったが、8回に手痛いミスが出てしまった。
8回表、社は一死満塁のチャンスを作ると、6番・坂部がインコースの直球を強引に振りぬく。打球はファーストへの詰まったゴロとなるが、これを内野手が悪送球でランナーを返してしまう。点差は再び3点に広がり、ここから社は一気に攻勢をかける。
なおも満塁から7番・野夫井の犠牲フライで1点を追加すると、なおも二死一、二塁から8番・上田がレフト前タイムリー。その後さらに2点を追加した社は、この回一挙5点を奪い点差を7点に広げた。
結局試合は、8対1の8回コールドで社が勝利した。
加古川北は、坂下が好投を見せていたが、この試合で出た3つのエラーがすべて得点に繋がる形となり、守備力に課題を残した。投手力が安定しているだけに、夏に向けて守備力を強化すれば上位進出の可能性も出てくるだろう。
(取材=栗崎 祐太朗)