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智辯和歌山が登場!星稜vs習志野の勝負のポイントは?大会6日目の見所!

2019.03.27

 第91回選抜高等学校大会6日目。第1試合を終えて、いよいよ2回戦に突入する。ベスト8に駒を進めるのはどのチームか。そんな3試合の見所を見ていきたい。

智辯和歌山が登場!星稜vs習志野の勝負のポイントは?大会6日目の見所! | 高校野球ドットコム
大会6日目を制するのは?

第1試合 熊本西vs智辯和歌山

 智辯和歌山は昨秋の練習試合を含めた38試合で13本塁打と強肩強打の捕手として評価を挙げつつある東妻 純平、今大会屈指の大型セカンド・黒川史陽など強打者が並ぶ。今年も昨年同様、投手力に不安を抱えており、打ち勝つ野球となりそうだ。

 対する熊本西はエース・霜上幸太郎が秋季大会で見せた粘り強いピッチングを発揮していきたい。打線では4番の堺佑太が鍵となりそうだ。

 試合は熊本西が打撃戦に持っていけるか。あっと言わせる戦いを期待したい。

第2試合 市立和歌山vs高松商

 いよいよここから2回戦。市立和歌山は開幕戦の硬さもあって、本来の打線が不発に終わったが、各選手のスイングは鋭く、しっかりときっかけをつかめば爆発する可能性はある。強打の1番・山野雄也、3番・緒方隆之介が打線のキーマン。サヨナラ打を打った片上柊也のように日替わりヒーローが打てると心強い。

 一方、高松商は初戦同様、じわじわと追い詰める戦いを見せたい。1番・飛倉 爽汰、対応力の高さを見せている4番・立岩 知樹だけではなく、3安打の大塚 慶汰、4安打の新居 龍聖と打線が好調。打つ形もよく、引き続き安定した打撃フォームで相手エース・岩本 真之介を追い詰めたい。初戦で13奪三振完封の香川 卓摩は右打者へのクロスファイヤーの制球力、外角に逃げる変化球がキーとなる。

 初戦を見る限り、攻撃力、守備力、野球のきめ細かさが長けた高松商が有利か。市立和歌山は強烈な長打を見せ、香川のペースを崩したい。

第3試合 星稜vs習志野

 星稜奥川恭伸が先発となれば、初戦同様、快投が期待される。習志野は出塁と同時に一気に畳みかけるチーム。奥川は試合の流れを読んで、三振を狙うべきか、打たせて取るべきか。それを実現できるクレバーな投手なので、それを期待したところ。守備陣は習志野吹奏楽部の「美爆音」に負けず、いつも通りの守備ができるか。これまでの全国舞台の経験をしっかりと活かしたい。打線は主将で正捕手の山瀬慎之助の調子が上がっているのは朗報。左投手に強い内山壮真もキーマンとなる。

 習志野打線は秋よりも打線の力強さは増しているが、秋季大会から懸念材料となっていた速球派投手への対応力が課題。習志野にとって未知の領域となる投手の対戦なので、相当苦しむはず。そこで一瞬の突きをつく走塁などを見せていきたい。

 投手陣では山内翔太飯塚 脩人の2人は星稜打線の弱点をつける投球ができるか。山内は球数を重ねてからの球威不足、飯塚は単調な投球が課題で、試合の流れを読んだ継投策も問われそうだ。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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