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注目は横浜vs明豊!すべては及川次第!?大会2日目の見所

2019.03.23

 第91回選抜高等学校大会2日目。大会の目玉投手・及川雅貴、さらには、習志野、神宮大会王者の札幌大谷も登場する2日目の見所を紹介していきたい。

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大会2日目を制するのは?

第1試合 日章学園vs習志野

 初出場の日章学園はチーム打率.321と高打率を記録しており、その中心は強打の2番捕手・深草 駿哉、3番・森永光洋、4番・平野大和がカギとなる。習志野投手陣の変化球、速球に対応し、着実に点を重ねていきたい。

 今年の習志野は継投策で勝負。安定感のある左腕・山内翔太がゲームメイクして、終盤で145キロ右腕・飯塚脩人でつなぐパターンに持っていきたい。

 
習志野はチーム打率.299と日章学園には劣るが、11試合で22盗塁を記録した盗塁技術や、走者二塁からシングルヒットが出れば高い確率で本塁へ生還できる走塁技術は間違いなく大きなプレッシャーとなるはず。また美爆音と評される応援も大きなアドバンテージとなっている。

 
日章学園は公式戦8試合で4失策しかなかった守備力を発揮し、最後まで接戦に持ち込まれるか。

第2試合 横浜vs明豊

 名門校対決が実現。横浜は2日目の登場となったが、内海貴斗主将は「早いほうが高いテンションでできるので、僕らとしては歓迎です」と語る。

 横浜のエース・及川 雅貴は甲子園3度目のマウンド。常時140キロ後半の速球、切れ味鋭いスライダー、習得中のチェンジアップがコンビネーション良く決まれば、チーム打率が高い明豊でも打ち崩すのは難しいだろう。ただ、及川は制球難から走者をためて、力のないストレートを投げて打ち込まれる場面が公式戦で見られた。秋季関東大会準々決勝の春日部共栄戦では3回途中まで2本塁打を浴びて5失点と失点の内容が悪く、まだ不安感がある。その不安を払拭できるか問われる。

 上位進出に期待がかかる横浜だが、内海主将は明豊に対して「投打でレベルが高いチームだと思います」と警戒を強める。

 その言葉通り、明豊は投打でレベルが高い選手をそろえる。打線は布施 心海野邊 優汰の上位打線が及川のボールを見極め、着実に走者を溜めることができるか。自分たちのペースに持っていくためにもまずは先制点。そして連打でつながるようだと一気に勢いづくだろう。表主将は「及川投手はチェックして、やはりボールの見極めが課題になるかなと思います」とボールの見極めがポイントになると語った。

 投手陣は若杉 晟汰が投げて、強打者が並ぶ横浜相手にキレのあるストレート、スライダーを低めに集め、丁寧なピッチングを見せてしのいでいきたい。6、7回まで試合を作り、大畑蓮寺迫涼生の140キロコンビでねじ伏せる投球ができるようになると理想だ。

 試合展開は及川のピッチングと明豊投手陣のピッチング次第。1イニング1イニングの攻防に注目だ。

第3試合 札幌大谷vs米子東

 神宮大会王者の札幌大谷が登場。まずエース・西原健太は最低、神宮大会の投球内容が求められる。神宮大会以上のピッチングを見せて、盤石の試合展開に持っていきたいところ。ここぞという場面では右サイドの太田流星が控えており、逃げ切りたい。打線は強打の遊撃手・石本 壮一朗やセンター・石鳥亮など打力が高い選手が揃い、神宮大会で見せた先行逃げ切りの野球を見せたい。

 対する米子東は昨秋から打撃改革を行い、中国大会では打ち勝って、決勝まで進出した打撃に注目。キーマンとなるのはチーム最多の11打点を挙げた福島 悠高一塁手や188センチの大型遊撃手・岡本大翔、投打の柱・森下祐樹がキーマン。投げては森下が左腕から角度ある直球、キレのあるスライダーを低めに集め、試合を作っていきたい。

 米子東の打撃がカギを握る試合。5,6点勝負になることを期待したい。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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