Column

加茂暁星(新潟) 私生活にも野球を!人間力鍛え冬を乗り越える

2019.02.23

 来年には創立100年を迎える伝統校・加茂暁星は新潟県加茂市に学校を構える。
 加茂暁星は新潟県が実施している「魅力ある私立高校づくり支援事業」の「国際人材の育成」助成対象校として、英検準1級の取得や約1年間の海外留学など、世界を相手に活躍できる人材を育てる環境が整っている。

”最後の夏は全員笑顔に”精神面で強くなる!


加茂暁星野球部の集合写真

■加茂暁星野球部の紹介
 加茂暁星の野球部は現在、2年生が20名、1年生が11名、マネージャーが3名の計34名で甲子園に出場するために、練習で技術向上を目指し、練習以外で強くなること(精神面)を目標に日々の生活を送っている。元ロッテでは内野手・投手としてプレーした飯田雅也監督からの影響から投手作りに長けたチームで、今年の3年生・竹林 楓也投手は徳島インディゴソックスに入団してNPBを目指すことになった。
 ただこの時期、雪の影響でグラウンドが使えず、室内練習場と体育館を使用して練習をしている。

■今年のウリと今までを振り返って

 今年のチームは、
・経験豊富な投手力
・活気のあるチーム
・チームの結束力
の3つをウリにしていると主将でセカンドを守る、平野好誠選手は語る。

 そんな平野主将は、「先制点を取ったが相手にワンチャンスを与えてしまい、そのワンチャンスで逆転され敗戦してしまった」昨秋の県大会準々決勝が最も印象に残っている試合だと話す。

■この冬のトレーニング

 この冬は、トレーニングが野球のどの動作につながるのか考えながら動的トレーニングを中心に行っている加茂暁星
 サーキットトレーニングや、加茂山公園の階段ダッシュなど1時間~3時間行うが、練習が始まるときには校歌を歌うのも加茂暁星ならではだ。

 

■新チームを引っ張ってきた選手は?

 新チームが始まった時は、「先輩方よりも力がないチームと自覚していたので、野球に対する意識を徹底的にチーム全員で確認してきました。」と振り返る平野主将は、チャンスに強い打撃でチームを牽引した荒木友斗選手の存在がここまで大きかったと話す。

 そしてここから先は、辰村悠輔選手や、別格のスイングスピードを持ちここぞという場面で期待に応えてくれることを信じている竹林颯汰選手に期待を寄せた。

 

■この冬の意気込み!

 「最後の夏に全員が笑顔になれるように、今の練習を耐えて乗り越えたいと思います!」と意気込んだ平野主将。今春の大会でどんな結果を残せるのか、注目したい。

 

[page_break:「ここ一番の弱さ」克服する]

「ここ一番の弱さ」克服する


副主将・太田輝(加茂暁星)

 ここからは加茂暁星高校の副主将・太田輝選手と白勢悠貴投手のお二人にお話を伺いました。

Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください

太田:チームとしても個人としても ここ一番の弱さを感じました
白勢:試合の中で終盤になるにつれて球速や制球が落ち体力のなさを実感しました。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

太田:技術だけではなく、捕手としてどの場面でも冷静にいれるような精神力を身に着けたいです。そのために日ごろから責任感を持ちすべての面で引っ張っていけるように行動していきたいです。
白勢:フォームの改善と球速アップです。常時140㎞/h以上を目標に練習に励んでいきたいです

Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

太田:投手を配球だけでなく総合的にリードしていきます。
白勢:負けない投手になります。ピンチの時にチームを救える投球を心掛けチームに信頼される選手になります。

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

太田:活気です。練習時から一人一人が「声を出す」のではなく“大きな声”をだして取り組んでいます。
白勢:元気の良さです。活気ではどこのチームにも負けません。

Q. ここのオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

太田:新潟県を代表するキャッチャーになります!!!
白勢:目標達成のために一日一日惜しみなく努力していきます。

太田選手、白勢投手ありがとうございました!

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[page_break:私生活でも野球をテーマに]

私生活でも野球をテーマに


体育館でもトレーニングを行う

 髙橋諒部長にお話を伺いました。

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。

 秋季大会の敗戦後、ベスト8、ベスト4を抜け出せるように、技術向上だけでなく人間力を高めるため私生活・学校生活=野球をテーマに生活を送るように伝えています。チームの約束事や野球の基本的動作をチーム内に定着させ結束力を上げてきています。
また、野球動作を理解し、本校では野球運動という言葉で野球に対する体の動きを探求し、技術向上につなげています。

Q. 最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。

 最上級生にとって最後の夏、本校の歴史に名を刻み笑顔で終われるように、この冬「今」に耐えて勝とう!

髙橋諒監督、そして加茂暁星高校野球部の皆様ありがとうございました!


今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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