Column

「鳥取県でお前らより上はいない!」選抜出場支えた二人組 米子東(鳥取)の頑張る!マネージャー

2019.02.10

 現在部員16名で活動している米子東野球部。23年ぶり9度目の選抜出場を決め、昨秋は県大会・中国大会ともに準優勝と快進撃を魅せた。今回は注目の米子東を支える2名のマネージャーにお話を伺った。

マネージャーの仕事が大好きな仲良し2人組!


山﨑みなさん(左)と小村ののかさん(右)

 お話を聞かせてくれたのは、2年生の小村ののかさん、山崎みなさんだ。

 普段はお客様の対応や補食づくりに掃除洗濯、また草刈りと落ち葉拾いに加え、ノック補助も行っている。試合の時はスコアや放送も担当するなど、2人がこなす仕事量は想像するまでもない。

 そんな働き者の彼女たちがここだけは他の高校に負けない!と言うのは、マネージャー同士の仲の良さ。2人でタッグを組み部活を支えてきた、まさに親友なのだろう。

 そんな2人がやりがいを感じるときは、やはりチームが試合に勝った瞬間だ。

 また、マネージャー活動の中で一番楽しい時間は?との問いに対し、「常に楽しい」「マネージャーであること自体が私にとっての幸せ」とはっきり答えてくれた。マネージャーという仕事が心から大好きなのだ。

 そんな彼女たちが心がけているのは、「表情をよく見る」こと。選手一人一人に寄り添ったサポートは、部員を日頃から見てきた2人にしかできないだろう。

 マネージャーあるあると言えば、夏は前髪がぺちゃんこになる。また、冬は乾燥して唇が痛い。女子だったら絶対に分かる悩みだが、それでも選手と一緒に日々グラウンドに立つ彼女たちは本当に部活が好きなのだ。

 また思わず選手に胸キュンしてしまう仕草は、「笑顔」。笑っている姿に一番心を打たれるのは男女共通かもしれない。

 これまでの試合の中でも特に記憶に残っているものは、中国大会での市立呉戦だ。この試合で選抜がほぼ確定し、その興奮は忘れられない。

 夏の大会では、試合が終わった瞬間が印象深く残っているという。3年生が引退する寂しさがあったが、同時に自分たちの代に引き継がれるという期待感に気が引きしまった。

 そんな3年生は“自分を高めてくれる存在”だったと語る彼女たち。日々練習に励むチームの選手に一言お願いすると、「風邪を引かず、怪我もせずに頑張ってね」とエールをくれた。

[page_break: 皆から頼られる縁の下の力持ちに!]

皆から頼られる縁の下の力持ちに!


笑顔でピースをしてくれた山﨑みなさん(左)と小村ののかさん(右)

 ここからはマネージャーを代表して2年の小村さんにお話を伺った。

 中学時代はテニス部だったという彼女がマネージャーを志した理由は、「中学の頃から米子東の野球部のマネージャーになりたかった」から。中学からの夢を叶えた彼女だからこそ、マネージャー業務は本当に楽しい。

 そんな小村さんの目標は、「部員から頼られるマネージャー」になること。また活動を通じて、周りが見えるようになり、人のちょっとした変化に気づけるようになったという。

 マネージャー活動の中でも嬉しいことは、部員から「ありがとう」と言われたとき。部員からの感謝の言葉は、頑張る原動力になっている。また、監督さんから「鳥取県でお前らより上はいない」と褒められた言葉は今も心に残っている。

 そんな彼女のちょっとした自慢は、「野球部は学校生活であまり女子と喋らないけれど、私達には普通に話しかけられる」こと。部員との距離の近さはつい誇らしくなるポイントだ。

 もしマネージャーをしていなかったら、「時間を無駄にしてしまう」と素直に話してくれた。またマネージャーを一言で表すなら、「縁の下の力持ち」だと胸を張る。

 事実、福島康太主将も彼女たちに「おにぎりを作ってくれたり、自分のことよりチームを優先してくれて頼もしい存在」と信頼を寄せている。選抜での躍進に期待がかかる米子東野球部。縁の下の力持ち2人に支えられ、もっと沢山の笑顔を彼女たちに見せてほしい!

(文=編集部

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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