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大坂なおみ選手の優勝スピーチは学びの宝庫、球児必見!このポイントは見逃すな!

2019.01.27

大坂なおみ選手の優勝スピーチは学びの宝庫、球児必見!このポイントは見逃すな! | 高校野球ドットコム

 昨日(26日)に行われたテニスの全豪オープン女子決勝。大坂なおみ選手が、チェコのペトラ・クビトバ選手に勝ち、初優勝を果たしました。これで大会後の世界ランキングで1位になることが確定。テレビ中継でも、「日本に、世界一の選手が誕生しました」とアナウンサーが実況していました。

 今回は世界一の選手が、試合直後のセレモニーでどんな言葉を発するのかに注目してみたいと思います。形式はインタビュアーが質問するインタビューではなく、自ら言葉を発するスピーチです。

 大坂選手は、「ハロー。ごめんなさい。人前でしゃべるのは苦手なんです。ですから、何とか頑張りたいと思います」と観客を笑わせたあと、ますこう話しました。

 「ペトラ、本当におめでとうございます。あなたといつも対戦したいと思っていました。大変なことを乗り越えてきましたよね。これがあなたとの初対戦になってほしくなかったですが、あなたとあなたのチームにおめでとうと伝えたいです。グランドスラムの決勝で対戦できたこと、非常に光栄に思います」。

 自分の喜びより先にまず、激闘を演じた相手と相手のチームスタッフを讃えて、「おめでとう」と言う。昨年秋の社会人野球日本選手権決勝後の三菱重工名古屋の安田亮太主将のインタビューも思い出しました。中々できることではないのかもしれませんが、選手として相手がいるから素晴らしい戦いができるという気持ちは、野球選手ももっとも習っても良いのではないかと思います。

大坂なおみ選手の優勝スピーチは学びの宝庫、球児必見!このポイントは見逃すな! | 高校野球ドットコム関連記事
是非見習いたいインタビュー 安田 亮太(三菱重工名古屋)

 大坂選手は続けてこう話しました。

 「ファンの皆さん来てくださってありがとう。暑くても皆さんきてくださって応援してくれました。ですから本当に感謝しています。そして、クレイグ・トーナメントディレクター、ボールキッズ、暑い中走り回ってくれたボランティアの皆さんのおかげでこの大会が実現しています。皆さんにも感謝しています」。

 ここでも自分のことではなく、観客、そして大会スタッフへの感謝を述べたんですね。

 そして最後に大坂選手をサポートしたスタッフに向かってこう話します。

 「私のチーム。本当にあなたたちがいなければこの2週間乗り切れませんでした。チームとして、皆さんがいることに感謝しています」。

 シングルスなので個人競技ですが、サポートするスタッフを含めてチームとして大会に臨む。個人戦であっても、やっぱりチームスポーツなんですよね。

 「皆さん、本当にありがとう。この決勝でプレーできたことを本当に光栄に思います。ありがとうございました」と締めくくり、スピーチを終えた大坂選手。冒頭で苦手と話していましたが、見事なスピーチで観衆を感動させました。

 試合が終わった直後にどんな言葉を発するか。自ら喜ぶ方が先なのか、それともまず相手や大会スタッフへの感謝を示す方が先なのか。高校球児の皆さんも一度考えてみてはいかがでしょうか。

(文:松倉雄太)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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