秋の四国王者・神宮大会ベスト4・県立高松商(香川)練習に密着!
甲子園出場ベンチ入りメンバーが刻まれたモニュメント前で集合写真に収まる高松商の選手たち
新基軸に挑戦する「2019年版・タカショウ」
投手とマシンで交互に打つ2か所フリーバッティングでは「ランナー一塁!」と声がかかり、打球に呼応してランナーが走る。内野手が飛びつく。外野手が捕球すればすぐに返球のラインができ、走者はスライディング。横で三塁コーチャーも指示を出す。そしてマウンド上を見ると香川 卓摩(2年)・中塚 公晴(2年)の左右2本柱をはじめ投手陣のほとんどが力投する。しかもこれが高松商野球部2019年1月4日「始動最初」のアップ後メニューだ。
「暖かい時にはこういった練習をしています」と長尾 健司監督がこともなげに話せば、四国選抜オーストラリア遠征帰りの香川も「元旦からグラウンドで動いていたんで」とさも当然のように話す。2015年明治神宮大会優勝に続き、2016年センバツでも聖地を席巻し準優勝の原動力となった効率化と選手主導の融合による濃密な練習は、4年の月日が経った今でも脈々と受け継がれている。
加えてこの日は新たなチャレンジも行われた。「午後から目標設定シートに対するミーティングをはじめてやるので見ていってください」と指揮官。野球技術のみならず、生活面、学習面にも目を向けた「目標設定シート」に、他己評価の要素を注入するというのだ。
そして実際にミーティングが始まってみると「ダメ出し」の嵐が会議室にまず吹き荒れ、続いて新機軸の胎動が生まれていった……。
高松商のさらに詳しい話は近日公開の「野球部訪問」や「頑張る!マネージャー」で紹介していきます。お楽しみに!
(記事=寺下 友徳)