Interview

プロの舞台だけを見据えるU-15の本格派左腕・金井 慎之介(東京城南ボーイズ)

2018.09.21

 今、中学野球界で大きな注目を集めているサウスポーがいる。東京城南ボーイズの金井慎之介投手だ。小学6年時は横浜DeNAベイスターズジュニアに所属し、今年の8月にはU-15侍ジャパンの日本代表として世界大会を経験。その潜在能力は早くから関係者の間で評判となり、現在では進路にも大きな注目が集まっている。
 今回はそんな金井投手に独占インタビューを行い、東京城南ボーイズでの成長やU-15侍ジャパンでの経験、そして高校野球に向けての意気込みを伺った。

体が大きくなったことでフォームが安定して球速がアップ

プロの舞台だけを見据えるU-15の本格派左腕・金井 慎之介(東京城南ボーイズ) | 高校野球ドットコム
金井慎之介(東京城南ボーイズ)

―― 今日はよろしくお願いいたします。それではまず、引退する前はどのような練習をしていたか教えてください。

金井慎之介投手(以下、金井) 週5で練習があり、ノックやピッチングなど球を扱う練習が多くなってきました。ウエイトなどのトレーニングはやりませんでしたね。

―― 引退した現在は、どのような練習を行っていますか?

金井 今は技術練習などはあまり行わずに、走り込みなどを多くやって体を作ることを意識しています。

―― なるほど。ちなみに現在の球速はどれくらいですか?

金井 最速で136キロです。

―― 球が速くなったきっかけなどはありましたか?

金井 中学2年生の終わり頃から3年にかけて、体が大きくなってフォームがしっかり固まってきたのが大きいと思います。

―― 投げるときに意識していることはありますか?

金井 自分は振りかぶってから投げるのですが、振りかぶってからリリースまでゆっくりにならないことを意識しています。足を上げるところはしっかり上げたりとか、フォームの中でリズムを作ることが大事だと思っています。フォームがゆっくりになってしまうと、リリースが合わづらくなってしまうので。

―― 印象に残っている試合はありますか?

金井 全国大会の初戦ですね。初戦ということで変な緊張があったのを覚えています。ただチーム全体としては、最後の大会なので楽しもうという雰囲気でした。

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[page_break:多くの仲間から刺激を受けたU-15侍ジャパン]

多くの仲間から刺激を受けたU-15侍ジャパン

プロの舞台だけを見据えるU-15の本格派左腕・金井 慎之介(東京城南ボーイズ) | 高校野球ドットコム
ピッチングを行う金井慎之介(東京城南ボーイズ)

―― ここからはU-15侍ジャパンでの経験について伺いたいと思います。まず外国人選手の印象を教えてください。

金井 日本人とは体格も全然違っていてパワーも凄かったです。また日本人はよくボールを見極めながら打ってくるのですが、海外の選手はストライクが来たらどんどん打ってくる印象を持ちました。

―― 同じU-15のチームメイトで印象に残っている選手はいましたか?

金井 投手では樋上(颯太=湖南ボーイズ)くんは凄かったです。とにかく球が速かったですね。バッターでは池田(陵真=忠岡ボーイズ)くんです。バッティングは一番すごかったですね。

―― その時のチームメイトとは今でも連絡を取り合ったりしますか?

金井 鈴木(唯人=SASUKE名古屋ヤング)くんは特に仲が良かったので今でも連絡を取り合います。

―― 鈴木選手とはどのようことを話しますか?

金井 普段の練習のことですね。鈴木くんは野球を始めたのは中学からと聞きましたが、その分毎日練習をしていると聞いています。

―― U-15で一番学んだことは何ですか?

金井 対応力ですね。東京城南ボーイズでは先発を任されているのですが、U-15では先発だけでなく、リリーフや緊急当番など、色々な場面で登板することが多かったので、そういったところで対応力が身に付いたと感じています。

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[page_break:甲子園で優勝してチームを勝利に導ける投手に]

甲子園で優勝してチームを勝利に導ける投手に

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東京城南ボーイズの大枝監督と並ぶ金井慎之介

―― ここから高校に向けてのお話を伺いたいと思います。この夏の神奈川大会や甲子園の試合はご覧になりましたか?

金井 北神奈川の代表校だった横浜高校の試合を見に行きました。試合の流れの持っていき方がとても凄いと感じました。

―― その中で印象に残った選手はいましたか?

金井 横浜高校の及川雅貴投手ですね。同じサウスポ―ですが、とても球が速かったですね。

―― 普段はプロ野球の試合は見ますか?

金井 見ます。ジャイアンツの菅野智之投手は凄いなと思います。マウンドでの躍動感が凄くて、本当にエースという感じがします。

―― なるほど。それでは高校野球での目標を伺っても良いですか?

金井 まず1年生からベンチに入って、公式戦で登板して活躍できるような投手になりたいです。そして、3年後は甲子園の決勝のマウンドに立って、優勝投手になりたいです。

―― 最終的な目標もお願いします!

金井 まずは甲子園で優勝して、プロに入って、先発としてチームを勝利に導ける投手になりたいと思います。

 インタビュー中は、物静かな口調で答えてくれた金井投手。だが、将来への意気込みを語ったときに見せた眼差しからは、投手としての強い向上心や熱い野心が感じられた。心身ともに、スケールの大きなサウスポーの高校野球デビューが今から待ち遠しい。

文=栗崎 祐太朗

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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