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バッテリーで揃ってプロへ進んだ選手たち

2018.08.27

 第100回全国高校野球選手権大会(以下、夏の甲子園)は大阪桐蔭(北大阪)の春夏連覇で終了した。史上初となる2度目の春夏連覇になったわけだが、前回の2012年はエース・藤浪晋太郎(現・阪神)と1学年下の森友哉(現・西武)がバッテリーを組んでいたことは周知の事実だろう。

準優勝バッテリーはともにプロでも活躍中

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広陵時代の野村祐輔

 このふたりのように甲子園の舞台でバッテリーがともにプロ入りする例は珍しくない。金足農(秋田)の前に公立校として決勝に進出した佐賀北(佐賀)と相まみえた広陵野村祐輔(現・広島)と小林誠司(現・巨人)もそうだ。

 藤浪、森のように高卒即プロ入りはしなかったが、野村は明治大を経て2011年に、小林は同志社大、日本生命を経て2013年にドラフト1位でプロ入りをはたしている。

 同じく広陵では2003年春のセンバツを制した西村健太朗(現・巨人)、白濱裕太(現・広島)もそうだ。ふたりは進学せず高卒でプロ入りを勝ち取った。15年目の今シーズンは両選手ともに一軍での起用はないが、終盤戦での昇格に期待したいところ。

 

名門・横浜高校からは柳と近藤も

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横浜時代の近藤健介

 広陵と同じく多くのプロ野球選出を輩出している横浜(神奈川)も同様に多くのバッテリーをプロ野球へ輩出している。涌井秀章(現・ロッテ)が3年時に1年生として捕手を務めていだのが、福田永将(現・中日)だ。1年生ながら福田はマスクをかぶり、夏の甲子園で涌井をリードしていたのである。

 

 それだけではない。2011年夏の甲子園では2年生ながらエースナンバーを背負った柳裕也(現・中日)と1学年上で主将でもあった近藤健介(現・日本ハム)がバッテリーを組んでいたのである。春のセンバツでは初戦敗退となったが、夏の甲子園では初戦を勝ち抜いたものの、次戦で智辯学園(奈良)に敗退してしまう。

 

 その智辯学園の2年生バッテリーが青山大紀(現・オリックス)と中道勝士(元・オリックス育成)だった。中道は病気もあり退団となったが、青山はファームで奮闘中。一軍の舞台で近藤と再び対戦する日が訪れることに期待したい。

 

(文:勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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