甲子園のバックネットが変わった!でもどう変わったの?
先日、[stadium]甲子園球場[/stadium]のベンチに座席バーが設置されたことを書きましたが、分かりやすいとことでもう1点変わったところがあります。それがバックネットです。[stadium]甲子園[/stadium]はバックネットが銀傘まで繋がっていますが、下部を除いて材質が金属製の網ではなくなりました。これは今シーズンから阪神タイガースがトラックマン(高速弾道測定器)を導入したからなんですね。従来の金属製網ではトラックマンの測定には合わないために、バックネットが改修されることになりました。
これによってファウルボールがバックネットの上部に当たった際、今までの金属音は聞こえなくなりました。一昨日行われた高校野球のタイブレーク練習会でもそんな場面が見られました。これまでの風物詩だった金属音が聞こえなくなったのは、ちょっと寂しい気持ちもあります。打球の跳ね返り方も少し変わりました。
当然ながら、高校野球の大会運営では、このトラックマンが使われることはありません。ただ、大会運営サイドが要望してスイッチを切らない限り、机上の考え方では使用する阪神タイガースは高校野球のデータも入手できることにもなります。
[stadium]甲子園[/stadium]では今日からプロ野球のオープン戦が始まり、CS放送などで中継されます。気になるかたは、バックネットがどんな感じになったかチェックしてみてはいかがでしょうか?
・トラックマン(高速弾道測定器)
軍事用のレーダー追尾システムを応用し、投球や打球の回転数、飛距離や角度などが計測できる機器。アメリカではすでにメジャー全30球団の本拠地に設置されている。日本のプロ野球でも近年設置される本拠地球場が増えてきている。このシステムはゴルフやテニスなどでも使用されている。
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(文:松倉雄太)