Column

上田千曲高等学校(長野)

2018.01.31


上田千曲の選手たち

チームの目標は「県制覇」

 ■多くの学科を設置している県下有数の総合専門高校
 長野県上田市にある長野県上田千曲高等学校は1917年に町立上田女子実業補習学校として創立。47年には長野県上田商工学校と合併し、49年に現校名となった。現在は建築科、機械科、電子機械科、電気科、商業科、食物栄養科、生活福祉科が設置されている。野球部は昨秋、東信地区予選を4位で勝ち抜き長野大会に出場を果たした。

■上田千曲野球部の紹介
 野球部は2年生12名、1年生12名の計24名。通常の規模で一面とれる十分な広さを野球部専用の練習スペースとして使用。室内練習場や他部と共用ながらウエイトルームも備えている。また、100段ほどの階段をダッシュして心身を鍛えており、桜井 春希主将は「今年の選手は一人ひとりの意識が高く、誰かに頼らない。だから、粘り強く、心で勝つ野球ができる」と評している。

■秋季大会を振り返って
 長野大会の出場を決めた、東信地区予選の準々決勝・野沢北戦は一進一退の展開。「先に点を取られては、こちらが取り返しての繰り返しで気の抜けない接戦でした。最後は延長までもつれましたがサヨナラで勝利。昨夏、試合に出ていた選手が1人しかいなく、力は無いなかで、なんとか長野大会まで進むことができました」と桜井主将が話す通り、チームは自信を付けたようだ。

■新チームを引っ張ってきた選手は?
 箱田 凌選手は昨年のチームでもレギュラーだった唯一の選手で、チャンスに強い4番打者。小林 隼大投手はピンチでも動揺せずにしっかりと抑えてくれる信頼の厚いエースだ。春季大会では滝澤 絢選手、保屋野 祥吾選手、村松 遙翔選手、滝澤 虹太選手の活躍も見込まれている。

■この冬の意気込み!
 まだ選手の体が小さいため体作りをしながら、自分の体を思い通りに動かせるようにすることが今冬のテーマ。「厳しいトレーニングでも前向きな言葉を掛けながら奮起して乗り越えていきたいです」と、桜井主将。チームの目標である県制覇を目指し、上田千曲はオフシーズンに挑む。

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[page_break:「心技体」の「心」で勝つ]

「心技体」の「心」で勝つ


左から宮下 秀人選手、村松 遙翔選手

 ここからは、村松 遙翔選手と宮下 秀人選手のお二人にお話を伺いました!

Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください

村松:故障して大会に出ることができなかったので、故障しない体作りをしたい。そして、投手としては無駄な球を減らすこと。チームとしては、自分たちから崩れて点をあげてしまうことが課題です。
宮下:課題はスイングの弱さ、声の弱さ、準備の遅さ、視野の狭さ、自分たちから崩れて自滅してしまうところです。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

村松:誰よりも意識を高く持って練習に取り組み、コントロールと精神的な強さを身につけたい。
宮下:スイングスピードを速くし、強くボールを捉えることができるようにしたいです。守備ではしっかりとゴロが捕れるように、ノックなどで体に染み込ませたいと思います。

Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

村松:独特なピッチングフォームからコーナーをつくピッチング。去年より成長した自分を見てほしい。
宮下:フルスイングと全力で出している声。

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

村松:「心技体」の中で、他のチームに「心」の部分で勝つことです。
宮下:「県制覇」という目標に向かい、全員が集中して練習に取り組んでいるところは負けません。

Q. このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

村松:元々、背番号1を付けていたので、もう一度、皆を引っ張っていける投手になりたい!
宮下:プレーでチームを引っ張っていけるような選手に成長する!

村松選手、宮下選手、ありがとうございました!

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[page_break:強く、しなやかな体を作り、感性で行動できるように!]

強く、しなやかな体を作り、感性で行動できるように!


打撃練習の風景

 新井 利尚監督にお話を伺いました!

Q. 新チームが始まってから、どのようなテーマをもってチーム作りをされて来たのでしょうか?

 前チームから試合に出ていた選手が非常に少なく、今チームはかなり厳しくなると思っていました。ただ、それなりに投げられる投手が2人いたので投手を中心に失点を最少に抑え、とにかく相手に食らいついて粘り強く戦えるチームをテーマにしてきました。

Q. 昨秋の大会を振り返り、冬の強化ポイントを教えてください。

 秋の大会では粘れた試合もありましたが、自分たちから崩れて無駄な失点をしてしまうことも多く、中心選手に周りの選手が頼ってしまうなど、地力の無さを痛感しました。ですから、この冬は何かに頼ったりするのではなく、自分自身の純粋な力を高めて地力をつけていきたいと考えています。また、強く、しなやかな体を作り、自分の体を思い通りに動かせるようになること。そうすれば力まずに動けるようになるので、そのような取り組みを通じ、最終的には「感性」を磨いて、感性で行動できるようになってほしいです。

Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!

 自分と向き合って、有意義な冬にしてください!

新井監督、そして上田千曲高校野球部の皆様ありがとうございました!


今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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