Column

報徳学園が記念大会連覇中の東兵庫!昨秋2強揃う西兵庫!【2代表制大会展望】

2018.01.31


東は報徳学園が中心、西兵庫は明石商が中心となりそうだ

 2018年は、1915(大正4)年に第1回大会が始まった現在の全国高校野球選手権大会が第100回大会を迎える。途中、戦争による中断があったものの、今日まで1世紀以上の歴史を作りあげてきた。
 そして、18年100回大会は記念大会となり、甲子園への出場校も増加される。記念大会で増枠となる地区では、どんな期待感があるのだろうか。通常の1代表から、2代表となる7地区の今季の動向を探ってみた。今回は兵庫県編だ。

【東兵庫】阪神地区、神戸地区 72校
【西兵庫】播淡(東播、北播、淡路)地区、西播(姫路、西播)地区、但丹(但馬、丹波、三田)地区 90校

 地区割りは、神戸市を中心として西宮市、尼崎市などの大阪に近い阪神地区が東兵庫となる。学校数は西兵庫に比べると18校も少ないが、勢力図としては毎年県大会の上位を占める学校は多い。

 主な有力校としては報徳学園を筆頭に関西学院が続く。この実績のある両校に加えて、昨秋は阪神地区大会報徳学園を下して第一代表で県大会に進出している甲南仁川学院なども注目だ。そのほか、公立勢としては市立尼崎尼崎小田川西明峰といったところが阪神地区にはいる。

 神戸地区では実績のあるところとしては神戸国際大付をはじめ育英、滝川二、神港学園神戸弘陵などの名前がある。さらには2016年春に21世紀枠代表となった長田神戸鈴蘭台神戸高塚神戸村野工舞子などに加えて、新興私学としては須磨学園神戸学院大附などがある。

 これに対して西兵庫では播淡(東播、北播、淡路)地区では近年躍進著しい明石商はじめ、加古川東加古川北加古川西というところが続くが、2013年夏の出場校で高校駅伝の名門校として知られている西脇工もいる。他にも三木や加東市のに続いて東播工明石南に伝統の明石なども旋風を起こす可能性はある。淡路島勢では津名洲本などもいる。

 ちなみに昨秋の兵庫県大会明石商西脇工で決勝が争われており、近年では県内でも最激戦地区とも言えそうだ。

 これに加えて西播(姫路、西播)地区には東洋大姫路をはじめ姫路工姫路東姫路南という姫路勢や甲子園実績のある兵庫市川などがひしめき合っている。

 但丹(但馬、丹波、三田)地区では伝統の三田学園に兵庫柏原、篠山鳳鳴三田松聖といたところの顔ぶれがある。

 なお、過去の記念大会の実績を見てみると、80回大会は東が報徳学園で二死は東洋大姫路というまさに、兵庫県を代表する二校が勝ち上がっている。90回大会も東は報徳学園だったが、西は加古川北となっている。過去二度の記念大会を制している東兵庫の報徳学園が三度目を制するのかというところも注目となる。

(文=手束仁

このペ-ジのトップへ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.05.13

【仙台六大学】“投手王国”にまたひとり…リーグ戦初登板初先発の東北福祉大・柴田由庵が史上15人目ノーヒットノーラン達成!

2024.05.14

【2024年春季地区大会最新状況】近畿大会、北信越大会、全道大会で出場校が決まる

2024.05.13

【首都大学】14季ぶりリーグ戦優勝の帝京大のエース左腕・榮 龍騰は「絶対にマウンドを譲りたくなかった」ストレートを軸にした投球で前回対戦の悔しさ晴らす11奪三振快投!

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.09

プロスカウトは190センチ超の大型投手、遊撃手、150キロ超右腕に熱視線!この春、浮上した逸材は?【ドラフト候補リスト・春季大会最新版】

2024.05.09

【熊本】九州学院は城北と文徳の勝者と対戦<NHK旗組み合わせ>

2024.05.09

「指導者はどこにいる?」九里学園(山形)が 選手主体の”考える野球”で成果着々

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?