栃木工vs黒磯
序盤の競り合い我慢した栃木工が中盤に爆発して一気にコールド
昨日開幕した栃木大会。栃木県に限らず、この週末から一気に関東一円では各地区大会が開幕していく。いよいよ、夏本番を迎えるという雰囲気はいやがうえにも盛り上がってくる。
62校61チーム(連合チームが一つあるため)が参加している栃木大会。シード校は8校あるのだが、組み合わせの都合でシード校とはいえ、そのうちの5校は1回戦からの登場ということになる。この春にベスト8に進出している栃木工もシード校ながら、1回戦から登場するクジだった。
このところ好投手を多く輩出しているということでも認知されている栃木工。今年はむしろ、打撃が看板というチーム構成ではあるが、いずれにしても近年は県内では有力校の一つに数えられることも多い。そんな栃木工の初戦に注目した。
立ち上がりは、どちらも初戦の硬さがあったことは否めないだろう。しかし、それが程よい緊張感となって、いくらかぎこちないプレーも見られたものの、前半はお互いの守り合いという展開となった。栃木工の先発は、背番号11の福島 慶亮君だったが、このところの調子がよかったので日向野 久男監督も思い切って先発起用したのだろうが、その起用に応える投球だった。
先制したのは栃木工で、2回に下位の連打でチャンスを作ると、1番北條 莉生君が中前タイムリー。しかし、二塁走者は本塁で齋藤 湧汰君の好返球で刺された。そして3回すぐに、黒磯は先頭の阿部 柊太郎君が二塁打で出ると、バントと犠飛で追いついた。
栃木工は毎回安打の走者を出していたが5回、一死で一塁に安打の北條君を置いて、3番田口 琢磨君の左越二塁打で再びリードした。
試合の流れを決したのは6回で、栃木工は二死ながらも2つの死球で一三塁という場面を迎える。ここから1番北條君以下、生沼 佑太君、田口君と3連打で3点を追加。7回にも、北條君と生沼君の連打などで4点を追加して、一気に試合の決着がついてしまった。
黒磯としては7回、この日3安打と気を吐いた阿部君が食い下がって安打して出塁したもののそこまで。結局、7回コールドゲームとなってしまった。
(文=手束 仁)
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