高田北城vs長岡工
3時間を超える大熱戦!延長十二回の死闘を制したのは!?
前3試合が大熱戦を繰り広げたため、予定が大幅に遅れ、17時50分に試合開始となった準々決勝第4試合。長岡工は新潟明訓など、高田北城は開志学園などのシード校に競り勝ち、ノーシードから勝ち進んできた両校の対決も、3時間半を超える大熱戦だった。
初回、高田北城は長岡工先発の穂苅光詩郎(3年)を攻め、1番・小林雅弥(2年)のヒットで先頭が出塁すると、2番・澤谷 勉(3年)のプッシュバントが内野安打に。その後、二死一、三塁とチャンスを広げると、5番・笠原 圭(3年)、6番・小川 実(2年)の連続タイムリーで2点を先制。高田北城は二回にも、エラーで出塁したランナーを二塁に置いて、1番・小林がセンター前運ぶ。
ここでセンターがまさかの後逸。フェンスまで転がった打球を追っている間に、小林が生還し、4対0とリードを広げ、穂苅をマウンドから降ろす。反撃したい長岡工は三回、先頭が内野安打で出塁すると、高田北城先発・幸村拓馬(3年)の牽制が悪送球になり、無死三塁。内野ゴロの間に1点を返す。
長岡工は四回にも6番・大橋駿太朗(2年)のタイムリーで1点を返すと、五回には、二死からエラーで出塁したランナーを一塁に置いて、2番・佐藤朝陽(2年)の左中間を破るタイムリーツーベース、3番・太刀川郁(2年)の右中間を破るタイムリースリーベースで同点に追いつく。
勢いに乗る長岡工は七回、四球と内野安打で無死一、二塁のチャンスを作ると、高田北城ベンチはサードを守っていた小林をマウンドへ。ところが、小林は二死を奪うが、3番・太刀川、4番・浅野孝輔(3年)に連続四球で押し出し。思わぬ形で長岡工に勝ち越し点が入る。八回に高田北城が追いつくが、その裏長岡工6番・大橋がレフトスタンドへ本塁打を放ち、再び1点のリードを奪う。九回表、高田北城は先頭の代打・上野拓海(3年)がエラーで出塁すると、連続四死球で無死満塁のチャンスを迎える。
ここで2番・澤谷がきっちり犠飛を放ち、同点。なおも一死一、三塁のチャンスだったが、六回からリリーフした長岡工3番手・中村将祐(2年)が踏ん張り、後続を抑える。その裏、高田北城・小林が三者凡退に抑え、試合は延長戦へ。長岡工は、十回、十一回と得点圏にランナーを進め、サヨナラのチャンスを作るも高田北城・小林の粘りの投球の前に、あと一本が出ない。迎えた延長十二回、高田北城は四球、ヒット、送りバントで一死二、三塁のチャンスを作ると、6番・小川がライトへタイムリー。さらに続く7番・熊木龍之介(2年)のスクイズが野選になり2点を勝ち越す。
だがその裏、長岡工も諦めていない。先頭の大橋がツーベースで出塁すると、続く7番・久保田碧人(3年)がレフト前へタイムリーを放ち、1点差。一死後、相手エラーで一、二塁とチャンスを広げる。ここで、1番田辺壮(2年)の放った打球はショート正面へのライナー。飛び出した二塁ランナーが戻れず、併殺打となりゲームセット。高田北城が、延長十二回、3時間半を超える大熱戦を制し、ベスト4へ進出した。
(取材=町井 敬史)
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