Column

まだまだいる!スーパーミレニアム世代の逸材たち!

2017.04.21

 現在の2年生たちはスーパーミレニアム世代と呼ばれている。前回センバツ出場校の逸材を紹介してきたが、今回は今年のセンバツ出場校以外の有力選手を紹介する。

今年の2年生たちも万波、林、野尻など注目のスラッガーが勢揃い!

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左から野尻幸輝(木更津総合)、万波中正(横浜)

 この春のセンバツ甲子園を沸かせた2年生の逸材たちとともに注目なのが万波中正横浜)だ。中学時代から注目を浴びてきた万波は神奈川横浜に入学すると、1年春の県大会からスタメン出場。

 万波はこの1年で、神奈川横浜のクリーンナップを任される強打者へと成長した。入学時に課題としていた「始動の遅さ」も改善されて、対応力も高まり、本塁打も量産できる状態となった。

 また、走力を高めるためにトレーナーから指導を受けて、走り方を矯正したり、食事では偏食をなくす取り組みを行うなど、アスリートとしての成長を目指した。

 さらに、投手としても最速142キロを放る万波は、現在はリリーフピッチャーとして力強い投球を見せている。投打ともにスケール溢れる万波の今年のパフォーマンスにも期待がかかる。

 中学時代は岐阜県の関ボーイズでプレーし、現在は木更津総合の主力打者を任される野尻幸輝も注目のスラッガー。高校入学前は、全国の私学強豪校から誘いを受ける中、木更津総合を選んだ野尻は1年春からレギュラーを獲得。伝統的にスラッガーが多い木更津総合。しかし歴代の打者の中ではボールを飛ばす能力、ミートセンスはずば抜けており、一冬超えてどんな成長を見せているのか、気になる逸材だ。

 智辯和歌山のスラッガー・林晃汰は昨秋の近畿大会では二打席連続で、場外弾を放った大型スラッガー。また林とともに主軸を打つ文元 洸成も現在、行われている和歌山一次予選で満塁本塁打を放っている。

 川崎中央シニア時代から注目の最速143キロ右腕・小野寺瑞生(東海大甲府)は一冬超えてどこまでスケールアップを遂げているのか、楽しみだ。

 1年生の時から高い素質を見せてきた米倉 貫太埼玉栄)は、長身からキレのある140キロ台のストレートを投げる本格派右腕。ダルビッシュ有投手を指導した若生正広監督も、その素質の高さを評価している。この1年でドラフト上位候補と呼ばれる存在となれるか注目だ。

 昨秋千葉県大会準優勝の中央学院のエース・大谷拓海も注目の逸材。すらっとした投手体型から投げ込む140キロ近い速球とキレのあるスライダーを投げ分ける右の本格派で、打者としてオーバーフェンスできるパワーを備えている。首脳陣は、大谷の成長が甲子園出場のカギを握っていると話しており、この春では投打ともに成長した姿を見せていきたい。

 最後に紹介したいのが羽田野 温生汎愛)。187センチの長身から最速144キロを計測する本格派右腕である。大阪の公立校ではプロ入りを狙える才能を持った投手が登場した。

 センバツも含めて、ここまで野手の台頭が目立っている。ただ投手は野手と比べて成長の度合いが緩やかなので、投手がドラフト戦線に加わるようになるのは、新チーム以降か。

 現在、開催中の春季大会からも多くのニュースターが出ることを期待したい。

(文=河嶋宗一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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