三季連続優勝を目指す福岡大大濠、選抜ベスト4の秀岳館など今年も強力チームが集結!【春季九州大会展望】
渡邊 大海 (西日本短大附)、川端 健斗(秀岳館)※川端の写真は共同通信社提供
22日から沖縄で開催される第140回春季九州地区高等学校野球大会。今年は九州勢3校(福岡大大濠、東海大福岡、秀岳館)が選抜でベスト8入りし、強さを見せた。今年の九州大会は躍進を見せた選抜組と熾烈な九州地区予選を勝ち抜いた学校と計18チームが出場する。そんな今大会の見どころを紹介したい。
2年連続の夏の甲子園出場を目指す日南学園は興南と鹿児島実業の勝者と対戦。日南学園は昨年と大幅にメンバーが入れ替わってもチーム力は堅持。
鹿児島実業は、今年も打線が強力で、県大会も強力打線で勝ち上がってきたが、投手力に不安がある。対する興南は、左腕・川満 大翔など投打に能力が高い選手が揃っている。
選抜ベスト8入りし、三季連続の九州大会優勝を目指す福岡大大濠は、大分王者の明豊と対戦。明豊は、1年生からレギュラーを張ってきた主砲・杉園大樹の打撃に期待がかかる。伝統の守備力の高さも健在だ。福岡大大濠は、エース三浦銀二以外の投手の育成する意味合いも込めて、多くの投手を起用することが予想される。
また初出場の鹿町工は沖縄優勝の沖縄尚学と対戦。沖縄尚学は130キロ後半の速球を投げ込む岡留英貴、スラッガー・砂川リチャードなどの逸材が揃う。地元開催として気合が入るだけに、なんとしても優勝を勝ち取っていきたい。
2回戦注目なのが選抜ベスト4の秀岳館vs西日本短大附のカード。投打ともに総合力が高い秀岳館は、この大会でも優勝候補。対する西日本短大附は福岡を代表するスラッガー・渡邊 大海、勝負強い打撃が魅力の橋本 真生、大型捕手・横尾忠孝など逸材ぞろい。激しい戦いが期待できそうだ。
最速149キロ右腕・山口翔擁する熊本工は、沖縄2位の美里工と対戦。選抜では不完全燃焼の投球に終わった山口は、自身の力を発揮することができるか。美里工は県大会準優勝まで勝ち進んだ勢いを九州大会でも発揮していきたいところだ。佐賀1位の佐賀北と福岡1位の九産大九州との対決にも注目。
選抜ベスト8の東海大福岡は強打で鹿児島の頂点に立った神村学園と対戦。東海大福岡 安田 大将の投球が神村学園相手にどんな投球を見せるのか。九州国際大附は、大型右腕・前田 隆誠は140キロを超える速球で勝負。対する美来工科はエース・山内慧は投打の中心。地元・九州で、昨秋果たせなかった九州大会初勝利を目指す。この対決の勝者は、強豪揃いの熊本を勝ち抜いた文徳と対戦する。
今年も実力校が揃った九州大会。この大会からニューヒーローが出てくることを期待したい。
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