Column

県立城東高等学校(徳島)

2017.03.02


集合写真(城東)

徳島でナンバーワンになり、甲子園へ

■長い歴史を持つ進学校

徳島県立城東高等学校は徳島市にある公立高校。創立は1902年で卒業生は4万人を超える。県内有数の進学校で2014年度からSGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定された。

■部員20人足らずで8強入り
野球部の現在の部員数は1年生12人、2年生7人。練習は冬の期間はグラウンドの小さなスペースで行い、シーズン中の土日は河川敷のグラウンドを使用する。そんな20人足らずの城東が昨秋はベスト8入りを果たした。準々決勝で敗れた鳴門渦潮戦では2点を先制したが後半に流れを渡し逆転を許した。それでも齋藤 全志主将は「自分たちの現在の力を知ることが出来ました。課題はバッティング、9回を戦い抜く体だと感じました」と前を向く。この冬は「春、夏の厳しい試合を乗り切るための技術、体力、精神力をつける」ことを目標に練習効率を高め、スイング週間には1週間で10000スイングをこなす。チームの特徴はピンチをチャンスに変える走塁、投手中心の守備、チームワークの良さだ。

■春、夏は秋以上の結果を
に活躍したのは大西 貴如黒川 聖太の投手陣と武市 進我、中西 雄大、前野 一輝の俊足トリオだ。桜井 俊はムードメーカーとしてチームを盛り上げた。の8強入りを「チーム全体で声を掛け合いチーム全体で戦えたことがベスト8につながりました」と振り返った齋藤主将は「春は2チーム、夏は1チームしか四国大会、甲子園に行くことが出来ないのでこの冬体力をつけて春、夏に力を出したい。春の大会では決勝進出し、四国大会に出場したいです。夏は徳島でナンバーワンになり、甲子園に行きたいと思います」とさらに上を目指す。

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[page_break:熱男になる!]

2年生7名(城東)

熱男になる!

 ここからは中西 雄大選手、梶村 仁義選手にお話を伺います。

Q. 秋季大会で見つけた課題を教えてください。

中西:決定力と思い切りです。
梶村:送球に難がありました。

Q. この冬はどんな冬にしたいですか?

中西:自分に自信が持てるぐらい人生で一番練習します。
梶村:チーム自体で成長出来る冬にしたいです。

Q. 野球をする上でのモットーや好きな言葉はありますか?

中西:正念場です。
梶村:何苦楚魂です。

Q. では、チームの好きなところや、ここは他のチームに負けない!というところを教えてください。

中西:個人の力だけでなくチーム力を大切にしているところと次の塁を狙う執念です。
梶村:チームの仲がいいところです。

Q. この冬でどんな選手になるか目標宣言をお願いします!

中西:熱男になります!
梶村:人間性の高いプレーヤーに成長します!

 中西選手、梶村選手ありがとうございました。

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[page_break:こつこつ夏に向けた準備を]

集合写真(城東)

こつこつ夏に向けた準備を

 鎌田 啓幸監督にもお話を伺います。

Q. 新チームが始まってから、どのようなテーマをもってチーム作りをされて来たのでしょうか?この冬のテーマも教えて下さい。

 2年生が7名と少なく能力面でも気持ちの面でも物足りない選手が目についたので、まずは自分たちがチームを引っ張って行くという自覚を持たせるべく2年生の意識改革から取り組みました。その甲斐があったのか8月末のブロック大会で優勝することが出来たが、秋の県大会では別ブロック優勝校の鳴門渦潮高校に準々決勝で敗れ、四国大会出場はなりませんでした。

 この冬は春以降のシーズンを見据えて、「体作りを含めた個々の走攻守におけるレベルアップ」「チームのテーマとしている走塁技術の維持向上」「投手はもちろん捕手も含めたバッテリーの成長」が欠かせないと考えています。冬場もトレーニングばかりに重点を置くのではなく、暖かい日で時間や場所が確保できる時には、実戦の感覚を鈍らせないように積極的に実戦形式を交えたシーズン中と同じような練習を取り入れていく予定です。

Q. 最後に、厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!

 特に2年生は高校野球が出来るのもあと数ヶ月である。最後の夏に悔いを残さずいい終わり方ができるかどうかもこの冬の過ごし方にかかっていると言っても過言ではない。前を向いてコツコツと夏に向けた準備をしてもらいたいです。

 鎌田監督、城東高校野球部の皆さんありがとうございました。秋以上の好結果を期待しています。


今年も大好評!
冬が僕らを強くする 特設ページ
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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