神戸村野工業高等学校(兵庫)
広島、野間の出身校!
■私立としては県内唯一の工業高校
兵庫県神戸市長田区にある神戸村野工業は1921年に創立された私立としては県内唯一の工業高校。また私立の工業高校としては全国でも3番目に古い歴史を持つと言われ、野球部は春2回、夏1回甲子園に出場している。野球以外にもラグビー日本代表選手を輩出するなど部活が盛ん。OBに野間 峻祥(広島)らがいる。
■時には素手でグラウンド整備も
1年生24人、2年生26人で練習に励む神戸村野工業、道才 のあ主将の話によるとチームで徹底していることは「あいさつ、返事、全力疾走」の3つ。野球の技術面はもちろん取り組む姿勢にも重きを置く。「グラウンドを常に綺麗にするために整備に責任を持って行うグループを作り、整備車はありますが出来るだけ自分達で整備をしていてます。時には素手ですることもあります」
■強豪私学と渡り合える力がある
昨秋は打線が好調で準々決勝に進出。しかし育英に3点及ばずベスト4入りはならなかった。「対応力と考えること。冷静な判断をピンチの時こそしないといけない」道才主将は敗戦をそう振り返る。大会後の練習試合では全国区の強豪とも対戦。「東邦としても同点と差が無かったことに驚きました。しかし、体の大きさが違って大きくしないといけないと思いました」つかんだ手応えと見えた課題。オフシーズンはベースランニング50週をこなすなどハードメニューで鍛え上げる。
■下位が作ったチャンスを上位が還す
昨秋活躍した選手として道才主将が名前を挙げたのが志水 海斗選手と余田 智紀選手の2人。「大会では下位打線がチャンスを作り上位で還すようなことが多かった中で8、9番の2人が球数も投げさせ、なおかつ出塁してくれました。外野の守備でも広い範囲を守ってくれました」下位打線が活発だと打線は文字通り”線”になる。1試合平均5.57得点の攻撃力でベスト8入りを果たした。
■目標は甲子園出場ではなく甲子園での勝利
秋に活躍した志水選手を道才主将は「1人であっても必死に声を出し、悪い雰囲気の中でも笑顔にさせてくれたり、声掛けをしていてとてもいい存在です」ととても頼りにしている。来春のキーマンとしては中根 健翔選手、吉村 悠史選手、肥塚 拓哉選手の3人を指名。「2年生は最後となるので力を出し切る事、1年生は2年生を支えるように、しんどくても全員でメニューをこなし乗り越えたいと思います。春に優勝して冬やってきた成果を発揮します」最終的な夏の目標は「甲子園で1勝でも多くする」だ。
課題は強豪校と戦える対応力と冷静さ
ここからは吉村選手と志水選手にお話を伺います。
Q. 昨秋に見つかった課題は何でしたか?
吉村:強豪校と戦える対応力と冷静さです。
志水:対応力です。
Q. 冬はどんなことをテーマに取り組んできましたか?
吉村:長打が多く打てる打者になるためにバットスイングを誰よりも多くしました。
志水:まず体作りを第一に考え、バットを振り込んで長打を打てるようにということをテーマにしました。
Q. モットーや好きな言葉は何ですか?
吉村:消極的だと攻撃面で自分のスイングが出来ず、凡打が多くなるので積極的なプレーを心掛けています。
志水:勝つ、です。
Q. 他のチームに負けないこのチームの長所は何ですか?
吉村:長所は大会や試合でチームが一つになって勝ちに行くところです。他のチームに負けないところはチャンスでの雰囲気です。
志水:長所は言い合いが出来ることです。負けないところは練習量と練習の質です。
Q. 春へ向け、目標宣言をお願いします。
吉村:どんな投手が来ても打てる打者になります!
志水:チームに必要とされる選手になります!
吉村選手、志水選手ありがとうございました。
[page_break:自分たちで考えて野球する]自分たちで考えて野球する
顧問の平田 直樹先生にお聞きします。
Q. 新チームのチーム作りはどのようにされましたか?また、冬はどんなことをテーマにしてきたのかを教えて下さい。
自分達で考えて野球をするということをテーマにしてきました。冬は、体がみんな小さいので、一回り、二回り大きくし、力をつけていくことを目標にしました。
Q. 春へ向けて練習に励む選手にメッセージをお願いします。
厳しいトレーニングがたくさんありますが、しんどい時こそ持ち前の明るさと声を出し、楽しんでやりましょう。
平田先生、神戸村野工業高校野球部の皆さんありがとうございました。春にはさらに磨きのかかった「あいさつ、返事、全力疾走」をグラウンドで見せて下さい!
今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!