Column

「2つのチームを支える仲良し5人組」彦根翔陽・彦根翔西館高等学校

2017.02.17

 昨年の4月、学校統合により連合チームとして誕生した、滋賀県にある彦根翔陽・彦根翔西館。昨秋は滋賀県大会でいきなりベスト4まで勝ち上がり、滋賀県の21世紀枠候補校として選出された。連合チームを支えるマネージャーは、どんな活動をしているのだろうか。

【野球部訪問】チームの取り組みも合わせてチェック!
彦根翔陽・彦根翔西館(滋賀)「投打に個性派揃いの連合チーム」

2つのチームを支えるマネージャー

マネージャーの皆さん(彦根翔陽・彦根翔西館高等学校)

 現在、彦根翔陽の2年生16人、彦根翔西館の1年生15人、計31人で活動している彦根翔陽・彦根翔西館。そのメンバーを支えるのは2年生の大橋 あいさん、黒住 桃花さん、長谷川 可奈さん、1年生の加藤 茉奈さん、田島 菖さんの5人。

 日々の活動内容は、ボール渡し、タイムの計測、選手たちのケガのケアなどで選手の練習をサポート。また、体作りには欠かせないプロテイン作りや、アイシング作り、お茶作りをするのもマネージャーの仕事だ。その他にも、選手たちが練習しやすいよう、さらさらになっているグラウンドの砂に水撒きをしたり、ボールの修理をするなど、練習環境の整備も欠かさない。

「部員たちが練習しやすい環境を作ることを日々心掛けて活動しています。また、活動する上で迷惑がかからないように行動することにも気を配っています」と、選手を思いやる気持ちを忘れずに活動している。

活動風景(彦根翔陽・彦根翔西館高等学校)

 2年生の長谷川さんは、お兄さんが野球をしていたことがきっかけとなり、野球部のマネージャーに入部。マネージャーになっていなかったら、周りを見れず礼儀知らずで、何もかもが当たり前だと思って生きていたのではないかと言う。

「今は、周りをよく見て行動し、周りを大切にできるようになったなと感じます。仲間や親、先生などに感謝の気持ちを持てるようになりました」と、入部してから現在までの成長を振り返る。

 そんな長谷川さんだが、活動している上で挫折をしかけたことは一度もないと言う。その理由の一つとして、マネージャー間の仲の良さが関係していた。

「私たちの元気の良さと、仲の良さは他校には負けません!」と元気よく答える長谷川さん。今日の夜ご飯や昨日の夜ご飯のメニューを言い合ったり、部員さんの可愛かったエピソードや面白かったエピソードを言い合ったりするのが、彼女たちのお決まりだ。

[page_break:一緒にいろんなことを乗り越えていこう!]

一緒にいろんなことを乗り越えていこう!

活動風景(彦根翔陽・彦根翔西館高等学校)

 活動の中で1番楽しい時間を伺うと、「部員さんのお手伝いをしている時です。会話をしたり選手たちと関われることが、私たちにとって1番楽しい時間です」と答える5人。お手伝いした後などに言われる選手たちからの「ありがとう」という言葉は、彼女たちのやりがいであり、思わず胸キュンしてしまう瞬間だ。

 学校名は違っても、一つのチームとしてまとまりを持つことができるのは、そういった仲の良さも関係しているのだろう。選手たちも、楽しい雰囲気の中で練習できるというのは、チーム全体に好影響を与えてるに違いない。

 選手たちはマネージャーの存在について、「今のチームには欠かせない。何でも話せるお姉ちゃんみたいな存在です」と話す。

スタンドから見守るマネージャー(彦根翔陽・彦根翔西館高等学校)

「練習中は飲み物の準備、ボール拾いなどをしてくれたり、試合中は自分たちが見やすいようにスコアを書いてくれていて、本当にいつも助かっています。公式戦などに出れるのは自分たちだけなのに、誰よりも早く学校に来て色々準備をしてくれているので、本当にすごいと思います」と言うように、マネージャーたちの頑張りは選手たちにも十分に届いているようだ。

 また、そんなマネージャーたちに対し、「秋の大会では悔しい思いをさせてしまったので、夏の大会で絶対甲子園に行き、最高の恩返しをしたいです」と意気込みを語った。

 最後に、マネージャーから春に向け練習に励む選手のみなさんにメッセージをいただいた。

 「みんなの役に立ててるかわからないけど、自分たちなりに頑張っていくので、一緒にいろんなことを乗り越えて行きましょう!」

 彦根翔陽・彦根翔西館高等学校野球部の皆さん、ありがとうございました!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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