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いよいよ秋到来!国士舘vs國學院久我山など東京都一次予選から見逃せない好カードは?

2016.08.28

 秋季都大会の一次予選は、9月3日から267校、252チームが24のブロックに分かれて行われる。今年の最大の特徴は、本大会の出場チームが、これまでの48チームから、64チームに変わったことだ。これにより、2回戦から登場するチームがなくなり、組み合わせ上の不公平はなくなった。

 また一次予選は、2ないし3チームで、代表枠を争うことになり、本大会への道は広がった。とはいえ、27日に決まった一次予選の組み合わせでは、好カードもかなりある。

国士舘と国学院久我山が初戦で激突 佼成学園も厳しいブロックに

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中村 陸人 (佼成学園)

 注目の早稲田実業の初戦は、は1、2年生だけの部員10人で戦った都立八王子桑志(3日 [stadium]多摩一本杉[/stadium])。代表決定戦都市大等々力立志舎の勝者となっており、比較的無難な組み合わせである。高校通算64本塁打まで数字を伸ばした清宮幸太郎は主将としてチームを引っ張ることになったが、世代を代表する野手に相応しいパフォーマンスを見せられるか。

 一次予選最高の好カードは、国士舘と国学院久我山の一戦。国士舘は投げては深澤 史遠、打では野球センスのいい上原 隼らが残り、国学院久我山も夏は1番打者だった寺師 浩太、1年生ながら三塁を守った森村 陽らが残る。

 夏はともにシード校であった都立東大和都立江戸川の都立対決も面白い。両校とも夏は3年生中心で臨んだため、メンバーは入れ替わっているが、どのような戦いをするか注目される。

 都立の強豪対決と言う意味では、夏は4強都立城東16強の足立西の試合も、好ゲームが期待できる。また代表決定戦で対戦が予想される都立昭和と総合工科も、都立の強豪校として注目したい。

 日大三と死闘を演じた(試合レポート佼成学園は、この試合に先発して好投した1年生の中村 陸人や好打者の2年生・真田 和輝などが残ったが、厳しいブロックに入った。初戦は都立の強豪・都立広尾と対戦し、代表決定戦は好投手・小幡 圭輔擁する立教池袋と対戦する可能性が高い。

 桜美林東京成徳大高の試合は、実績では桜美林であるが、東京成徳大高は、140キロ近い速球を投げる細野 純平をはじめ、夏の経験者が多く侮れない。

東海大高輪台vs日大豊山の見所は注目の野手対決

 日体大荏原のグラウンドで行われる第16ブロックには、強豪校が集まった。

 まず第16ブロックのCでは、東海大高輪台日大豊山がいきなり対戦する。東海大高輪台には、青木 海斗ら実績のある強打者がいる。日大豊山のアメリカ育ちの1年生・西村 達貴は、この大会注目の選手だ。

 同ブロックのAでは、4月に監督に就任した元雪谷監督の相原 健志率いる日体大荏原が、近年力を付けている錦城学園と対戦する。

 同ブロックのBには、市川 睦永井 敦士の主力が残り、前評判が高い二松学舎大付がいる。実力的には抜き出ているが、初戦の八王子北は、都立の中では力があるだけに、戦力を推しはかるには、いいカードだ。

 4季連続の甲子園を目指す関東一は、初戦に都立葛飾野と対戦。都立葛飾野には身体能力が高いブライト 健太がおり、優勝候補相手にどこまで力を発揮するか、注目したい。

 創価は1年生の浪川 広之菊地 郁也が3、4番を打って活躍するなど、秋は優勝を狙う戦力が整っているが、初戦の篠崎は、夏の経験者が多い都立の強豪であり、油断できない相手だ。

 は惜しくも準優勝であった東海大菅生は、3校のみのブロックで、代表決定戦からの登場。八王子実践大森学園の勝者との対戦になる。夏の経験者多く戦力は整っているが、どちらが勝ち上がっても、気の抜けない相手だ。

 世田谷学園堀越も初戦で当てるのはもったいないカードだ。また代表決定戦での対戦が予想される都立小山台明大中野八王子も、好ゲームが期待できる。

 西東京代表八王子、伝統校の日大三帝京は、比較的平穏なブロックに入った。しかし、新チーム結成間もない時期に行われる秋季大会は、戦いながらチームを作って行くことになるので、何が起きるか分からない部分もある。

(文・大島 裕史

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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