Column

西東京大会ベスト8展望!本日、準々決勝4試合!注目の一戦や見どころは?

2016.07.22

 

いよいよ23日(土)、西東京大会準々決勝4試合が開催される!
【試合日程】
8:30 東海大菅生vs國學院久我山
11:00 八王子vs早稲田実業
13:30 創価vs早大学院
16:00 日大三vs聖パウロ学園

 さて、30校くらいに甲子園のチャンスがあるのではないかとも言われた混戦の西東京大会。都立勢が一つも残らなかったのは、やや意外であったものの、比較的名の通った強豪校が8強に名を連ねた。

■ベスト8のチーム分析!

江川 昂輝(國學院久我山)

第1シードの底力で強豪を連破―東海大菅生

 これまでの3試合でコールドは、1試合だけ。第1シードとして苦戦しているようにみえても、相手は日大二日大鶴ヶ丘と強豪校続きの厳しいブロックに入ったことを考えれば、しっかり底力をみせている。本来二刀流ながら、今大会では投手を中心にしている伊藤壮汰は安定した投球。新一番打者の小田桐 陸も監督の起用に応える活躍をしており、打線に厚みが出てきた。

ナンバー1左腕を打ち崩した強力打線―國學院久我山

 これまでの試合で特筆すべきは、3回戦で大会ナンバー1左腕の呼び声高い聖徳学園長谷川 宙輝を打ち崩したこと。笠原 大和齊藤 大地片岡 遼と並ぶ打線は強力。マウンドは2年前の中心打者・江川 尚輝の弟、江川 昂輝が牽引する。準々決勝は、昨年の準決勝と同じ東海大菅生。果たして、リベンジなるか。

驚異のKN砲で連覇に好発進―早稲田実業

 日本中の関心を集める中でも、清宮幸太郎関連記事)のバットはとどまるところを知らない。課題の一つであった清宮の後ろを打つ打者も、1年生の野村大樹関連記事)が期待以上の活躍をしている。残る課題は投手力。その意味では、吉村 優服部 雅生のリレーで、国士舘の打線を完封したことで、希望がみえてきた。

スターなき強力軍団―八王子

 注目選手の多い、早稲田実に比べ、八王子には飛び抜けた選手はいない。しかし、どこからでも得点できるのが、このチームの強みだ。そうした中、2年生左腕の早乙女 大輝が急成長を遂げており、昨年の夏の準々決勝と同カードになった、早稲田実打線との対決が楽しみだ。

⇒次のページへ


谷井を中心に全体がレベルアップ-創価

 1年生時から主戦投手である谷井 怜央は、投手としてのレベルが高いだけでなく、守備もうまく、本塁打を打つ力もある。ただその分、谷井に頼り過ぎのきらいもあったが、この夏は、背番号1の岸 圭太がマウンドを助ける一方で、1年生で1番打者の門脇 誠や、この大会は捕手を守る八柄 航大らが、打でも谷井を助ける。

大会ナンバー1右腕・柴田がカギを握る―早大学院

 木田 茂監督が「20年に1人の逸材」とほれ込む柴田迅が、カギを握る。4回戦都立東大和戦では、藤原 涼との投手戦に投げ勝った、西東京ナンバー1右腕。打線も2年生捕手の浦野 聖弥を中心に力がある。目標は、「打倒早実」。その前に、創価戦が控えている。柴田・谷井の投手戦も見逃せない。

9回で3点差をひっくり返す底力―日大三

 初戦佼成学園戦の9回表で3点差になった時、多くの人は三高もこれまでか、と思った。しかし、9回裏に一気に4点を入れて逆転する底力は、さすがというべきだ。しかし、失策が点に結びつくなど、課題もあった。肯定的な材料は、下手投げの洞口 敬太郎明星を完封するなど、目途が立ったこと。宮木 紳道坂倉 将吾らの打線は強力。

菅野、松尾の強力打線―聖パウロ学園

 初戦都立千歳丘は、動きが硬かったが、2戦目以降は、主軸の菅野 岳史松尾 奎吾にも当たりが出だした。春は松尾頼みの投手陣であったが、夏はもともとのエースである町田 智輝も復調。投手陣の層は厚くなった。日大三相手に、8強の壁を破ることができるか。

(文・大島 裕史

 みなさんの今夏の西東京大会の勝ち上がり予想は??甲子園まで、あと3つ!今年の西東京大会頂点に立つのは、どのチーム?!注目の準々決勝がいよいよ開催される!

■これまでの勝ち上がりをチェック!

【第98回西東京大会】


注目記事
第98回全国高等学校野球選手権大会 特設ページ

このページのトップへ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.16

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.06.15

西東京大会は激戦ブロックが続出!昨夏甲子園出場の日大三は国士舘と同ブロック!【2024年夏の甲子園】

2024.06.15

東東京の横綱に上り詰めた帝京、関東一の軌跡~前田三夫と小倉全由、2人の名将~【東西東京大会50周年物語③】

2024.06.15

【福島】日大東北がサヨナラ勝ち、帝京安積はコールド勝ちで4強入り<春季支部選手権大会>

2024.06.15

今年の東京は「スラッガー大豊作世代」! 超進学校に現れた「プロ入り明言」の二刀流、木製で本塁打量産の早実のスラッガーなどが夏を盛り上げる【注目選手リスト】

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】

2024.06.11

センバツ出場・東北のレギュラー左翼手がプロボクサー挑戦へ! エースはENEOS、主力は國學院大、国士舘大などへ進学【卒業生進路】

2024.06.16

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.06.14

15日に夏の甲子園抽選会!超激戦区・愛知が誇る逸材を一挙紹介!素材の宝庫・愛工大名電、中京大中京の149キロ右腕…そしてモイセエフはどこまで成長したのか?今年も全国クラスの逸材が点在!【注目選手リスト】

2024.06.11

【北海道】十勝支部は12日に抽選会!帯広大谷、白樺学園の初戦の相手に注目<夏の甲子園予選組み合わせ>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得