Column

デビュー時はあの清宮幸太郎より上!野村大樹(早稲田実業)の驚異的な勝負強さ

2016.07.18

■既に3試合で2本塁打8打点 さらに爆発なるか?

野村 大樹(早稲田実業)

 今、まさに手が付けられない勢いとなっている清宮幸太郎

 桐光学園九州学院との招待試合では、アウトにはなったが、右中間へ鋭い打球を打つなど、とても1年生とは思えない打撃を見せていただけに夏ではどんな活躍を見せるのか、心待ちにしていた。

 そして迎えた本番の夏。第3打席目に豪快な3ランを放つ、清宮のデビュー戦の都立東大和南戦では、3打数1安打2四球。1年夏の西東京大会は1本塁打もなかったのだ。この時の清宮はミスショットもあったり、守備でもエラーがあったりと、まだまだ1年生なところがあったのだ。それでも清宮はだんだん状態を高めて甲子園に臨んだが、野村はいきなりホームランを放った。これで楽になったのだろう。都立秋留台戦でも豪快なホームラン。4回戦の明大明治戦では、5打数1安打1打点と3戦連続の打点を記録。

 ここまで12打数4安打2本塁打8打点と圧巻の打撃内容。野村の打撃スタイルは誰かといえば、梅野隆太郎福岡大-阪神)と似通っている。身体はそれほど大きくなくても分厚い下半身、下半身の強さを生かすためにしっかりと左足を上げて、身体が巻き付くような豪快なスイングで飛ばす姿は梅野を思い出す。

  野村が評価を高めるには、やはり5回戦以降の戦いで、どれだけ打てるかが大事になる。次は国士舘。ここまで戦った相手の中では一番の強敵。投手のレベルも格段に上がる。国士舘相手に打ってこそ、スーパー1年生という称号に相応しい。名実ともに清宮の1年夏を超えることができるか、注目をしていきたい。

(文・河嶋宗一


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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