所沢中央vs越生・鶴ヶ島清風連合チーム
初回一気の11得点!所沢中央、驚異の爆発力発揮
先制タイムリーにガッツポーズ(藤田・所沢中央)
時折日も差し込むが、それにつれ風も出てきた4月13日の午後、[stadium]川越市営初雁公園野球場[/stadium]で行われた埼玉県春季高等学校野球大会西部地区予選1回戦、この日の第2試合が始まった。
対戦カードは、所沢中央vs越生・鶴ヶ島清風連合チーム。所沢中央は昨夏、伝統校熊谷商を相手に大熱戦を繰り広げるなど、ここぞの爆発力と粘りが見もののチーム。越生・鶴ヶ島清風連合チームは、この2校では2013年の夏以来の連合だ。
1回裏、所沢中央の攻撃。1番・谷がレフト頭上を越すツーベースを放つと、これが合図だったかのように所沢中央打線が爆発。連合チーム先発・早野(越生)に襲い掛かる。
四球とバントで一死二、三塁とすると、4番・藤田が初球を叩く。走者一掃の2点タイムリースリーベースとなり、ガッツポーズ。続く5番・栗原がエラーで出塁、三塁まで到達すると、ここから櫻井、赤﨑、川口、青木、谷と、長短織り交ぜた5連続タイムリーが飛び出すお祭り騒ぎ。さらにマウンドを引き継いだ山口(越生)を攻め、3番・竹中の2点タイムリーなどでさらに3点を追加。結局この回、打者16人を送り込み11点をあげるまさに猛攻を見せた所沢中央。試合の流れを早々に握りこんだ。
所沢中央は、投げては先発・川口がヒットは許しながらも連打にしない好投球。守備陣も集中力が途切れがちな試合展開にも互いに声を掛け合い、越生・鶴ヶ島清風連合チーム打線をゼロに抑え込む。
一方の越生・鶴ヶ島清風連合チームのマウンドを託された2番手・山口も踏ん張りを見せる。2回裏、一死満塁のピンチを背負うものの無失点に切り抜ける。
試合が再び動いたのは4回裏。所沢中央は一死二、三塁から3番・竹中がスクイズを敢行。打球の勢いをしっかり殺した当たりで、二塁ランナーの谷も一気に生還。その後もエンドランを成功させるなど小技や機動力も披露し4点を追加した所沢中央。15対0で越生・鶴ヶ島清風連合チームを下し、代表決定戦へと名乗りを上げた。
敗れた越生・鶴ヶ島清風連合チームは態勢が整う前に畳みかけられた格好となってしまった。ただ、試合が終盤になってもファウルを必死に追う等、打球に食らいつく姿勢は継続。気持ちを最後まで切らせなかった。春の大会は終わりとなったが、各チームまた仲間を集め、夏には一回り逞しくなった姿を見せてくれることだろう。
(取材・写真=青木 有実子)
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